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記事全文を読む→ホントーク〈池上彰×パトリック・ハーラン〉(3)「続 地方記者」で新聞記者に憧れた
パックン 池上さんの人生に影響を与えた本について教えてください。
池上 職業選択のきっかけになったのは「続 地方記者」(朝日新聞社)という、地方で働く新聞記者のことを書いた本です。これを読んで将来、自分も記者になりたいと思ってNHKに入局しました。それから今、私は大学で教えていますが、ジェームズ・ヒルトンの小説「チップス先生さようなら」を学生時代に読んで「こういう先生ってステキだな」と思いました。それが今の自分に繫がったのかなと思います。
パックン 1冊の本が職業選択のきっかけになったんですね。吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」についても書かれています。
池上 小学6年生の時に父が買ってきてくれて読みました。「正義とは何か」「貧富の差があるのはどうしてなのか」と自分の生き方を考えるきっかけになりました。パックンの人生に影響を与えた本はありますか?
パックン 学生時代に読んだサマセット・モームの「人間のしがらみ」です。孤児になった少年が成長していく物語で、モームの自伝的小説。これについて書いた小論文が評価されてハーバード大学に入れました。あとはラドヤード・キップリングですね。「少年キム」というイギリス人の孤児でありながら、インド人として育った少年の冒険譚で、僕も国際人になりたいと思いました。
池上 若い頃に読んだ本は自分の人生を決めるきっかけにもなります。残念ながら社会人になると、働くうえで参考になるビジネス書ばかり読んでいることが多い。それだと心が痩せ細ってくるような気がします。ですから、自分の心に栄養を与える小説を、たまには手に取ってほしいなと思います。
パックン アサ芸の読者の皆さんに、ぜひ読んでもらいたい本を1冊挙げるとしたら?
池上 学生からもよく聞かれますね。そういう時は「リアル書店に行って、書店をブラブラと散歩してみなさい」と言います。そうすると、その人にとって本当に必要なものは、本のほうから手招きしてくれます。
パックン なるほど。でも強いて挙げるとすると?
池上 今年の「本屋大賞」を受賞した阿部暁子さんの小説「カフネ」(講談社)でしょうか。少子高齢化の問題や、老人介護の問題を、おいしい食べ物を料理して食べることによって、解決策を見いだしていく物語です。
パックン 僕も読んでみます。
池上 実におもしろいのでオススメですよ。
ゲスト:池上彰(いけがみ・あきら)ジャーナリスト。1950年長野県生まれ。慶應義塾大学卒業後、1973年にNHK入局。94年より11年間、「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。05年にNHKを退社、フリージャーナリストとして多方面で活躍。現在は名城大学教授、東京科学大学特命教授、立教大学客員教授、愛知学院大学特命教授、角川武蔵野ミュージアム館長を務める。
聞き手:パトリック・ハーラン 1970年、アメリカ・コロラド州生まれ。93年、ハーバード大学を卒業後来日。97年、吉田眞とお笑いコンビ「パックンマックン」を結成。NHK「英語でしゃべらナイト」「爆笑オンエアバトル」で一躍人気者に。「報道1930」(BS-TBS)でコメンテーターを務めるなど、報道番組にも多数出演。12年から東京科学大学非常勤講師に就任。
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