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Posted on 2026年02月09日 13:00

【J1百年構想リーグ開幕戦】鹿島に勝ち切れなかった「失態」も…FC東京に希望が持てる「新4人組」の絶大効果

2026年02月09日 13:00

 勝ち点0の試合を勝ち点1にしたのか、それとも勝ち点3の試合を勝ち点2にしてしまったのか。
 J1百年構想リーグの開幕戦。FC東京VS鹿島アントラーズ戦は1-1のままPK戦にもつれ込み、FC東京がPK勝ちで勝ち点2を獲得。PK負けの鹿島は勝ち点1だった。

 試合は立ち上がりから緊迫した展開となったが、お互いにチャンスらしいチャンスは作れなかった。ところが前半終了間際の41分、鹿島のMF三竿健斗が自陣のゴール近くでFC東京のFWマルセロ・ヒアンにボールを奪われるとユニフォームを引っ張り、倒してしまい、レッドカードで一発退場に。44分にそれで得たフリーキックを遠藤渓太が見事に決めて、FC東京が先制する。
 ところがその直後の46分、鹿島は右コーナーキックのこぼれ球をDFキム・テヒョンが押し込み、同点として前半を終えた。

 後半は1人少ない鹿島をFC東京が押し込む展開となったが、鹿島は全員で体を張ってアディショナルタイムを含めた50分間を守り抜き、PK戦にもつれ込んだ。
 数的不利でもワンチャンスをモノにする強さと、粘り強い守備。それが鹿島の勝負強さだ。試合後の鬼木達監督は、
「自分が勝たせたかったし、勝たせなきゃいけなかった。本来なら褒めてあげたい」
 従来のJリーグなら勝ち点0の試合を勝ち点1にできたことは、勝ちに等しいものだった。

 ホームでありながら、1人少ない相手を攻めきれなかったFC東京の松橋力蔵監督は、悔しさを滲ませた。
「しっかり勝ち点3で終えるべき試合だった」
 両監督のコメントを比べても、勝ち切れなかったFC東京と、最低限の勝ち点1をもぎ取った鹿島という構図で、勝敗以上に鹿島の勝負強さが目立つ試合だった。
 勝ち切れなかったとはいえ、今季のFC東京には期待が持てそうだ。その理由は積極的な補強に成功したことにある。

 スコットランドリーグのセルティックでベンチ外が続いていたDF稲村隼翔を獲得し、鹿島戦でいきなり先発起用。「魔法の左足」を持つパリ五輪代表の山田楓喜(京都サンガ)も加わった。右サイドバックには橋本健人(アルビレックス新潟)新たに配置。攻撃の起点となる、左足からの多彩なクロスが魅力だ。そしてファジアーノ岡山から、日本代表の佐藤龍之介が復帰した。

 この4人は全員が即戦力であり、全体の選手層が確実に厚くなっている。昨シーズン、勝ち切れない試合が多かったFC東京。決めきれる力が出てくれば、上位進出の可能性はある。

(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップ・アジア予選、アジアカップなど、数多くの大会を取材してきた。

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