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記事全文を読む→【巨人相手に打棒炸裂】ソフトバンク秋広優人「トレードで放出から1年足らずで『完全覚醒』」の皮肉
巨人・阿部慎之助監督は複雑な心中だったかもしれない。3月11日にみずほPayPayドーム福岡で開催されたソフトバンク対巨人戦はワンサイドゲームの展開。ソフトバンクが計12安打、15得点の猛打で巨人を下した。この圧勝劇の中で、己の成長ぶりを古巣に見せつけたのがソフトバンクの秋広優人だった。7番ファーストでスタメン出場した初回から打棒炸裂。立ち上がりからフォアボールと死球を続けるなど、乱調だった巨人の先発投手・ウィットリーから満塁ホームランを放ったのだ。スポーツ紙デスクが解説する。
「高めの151キロの直球を捉えてライナーで右翼テラス席に突き刺しました。オープン戦3号となるホームランでトップタイ、試合全体を通して打数3安打5打点と猛打賞の大活躍でした。昨オフにチームの主砲・山川穂高に“弟子入り”したことが功を奏したようです。2月の春季キャンプでも2人して打撃練習のためにグラウンドに居残るシーンもしばしば。野球に対する姿勢から打撃のコツに至るまで良い影響を受けたのでしょう」
昨季途中にトレードで巨人から加入した身長201センチの“未完の大器”。くしくも、この日の対戦相手だった古巣への恩返し弾となった。
「高卒3年目の2023年に、一軍で打率2割7分3厘、10本塁打、41打点を記録していた秋広は、24年から指揮を執る阿部監督も期待していた若手の1人でした。しかし、期待の大きさゆえか、厳しい指導が目についてもいました。その象徴だったのが24年のクライマックスシリーズファイナルステージ中の“宮崎送還”でした。当時、フェニックスリーグに帯同していた秋広をクライマックスシリーズファイナルの2戦目から一軍に昇格させたものの、2度の代打起用で2三振の結果しか残せませんでした。4戦目を前に二軍降格を言い渡され、フェニックスリーグを開催中の宮崎に戻ることになったのです」(前出・スポーツ紙デスク)
巨人では完全に伸び悩んでしまったのである。それだけに、翌25年5月に交換要員としてトレードしたのも指揮官なりの親心だったのかもしれない。いずれにせよ巨大戦力を誇るソフトバンクでレギュラー候補として名前が挙がるのは成長の証。秋広本人にとって移籍は大正解だったとように思われる。一方で、このトレードで巨人が獲得したリチャードこそ期待通りの活躍ができていない。
「MLBクラスだと評判のパワーがセールスポイントですが、ソフトバンク時代から課題の選球眼の悪さが改善される気配がありません。昨季は11本塁打を記録するも三振率は3割5分6厘とおよそ3打席に1回は三振をしてしまう〝扇風機〟ぶり。昨オフにMLBに移籍した岡本和真に代わる4番候補としては力不足です。もっとも、今回の試合で死球を受けて、『左第5中手骨骨折』の診断を受けて離脱してしまいました」(前出・スポーツ紙デスク)
岡本の抜けた穴をトレイ・キャベッジや新外国人のボビー・ダルベックで埋めるしかない巨人。2人とも打棒は今のところ思わしくない。プロ野球に「たら・れば」は禁句だが、「秋広が巨人打線にいれば…」と思わずにはいられないゲームだった。
(五代晋作)
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