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記事全文を読む→“JRA最年長ジョッキー”鉄人・柴田善臣が語る「60歳勝利への執念」(1)40代後半から体力の衰えが…
ヤマニンゼファーやジャスタウェイなどの名馬とともに数々のGⅠレースを制してきた柴田善臣騎手(59)。レースでの大ケガや寄る年波をものともせず、1月には自身の持つJRA最年長勝利記録を更新した。還暦を目前にして、今なお結果を出し続ける競馬界の“鉄人”を突き動かす原動力とは─。
85年3月9日、中山6Rでの初騎乗から40年以上にわたって現役生活を続けている柴田善臣騎手。1月31日の東京5Rでは、7番人気のリッツパーティーで今年3度目の勝利を収め、自身の持つ「JRA最年長勝利記録」を59歳6カ月2日に更新した。
「記録がどうとかではなく、普段から馬のことしか考えてないですからね。自分が乗って力を出し切って勝ってくれたというのは、ありがたいことですし、馬に感謝です」
輝かしい記録を更新しても馬へのリスペクトを忘れない。その背景には騎手として守ってきた信条がある。
「基本的にジョッキーは馬の走りの邪魔しかしていないので。なるべく邪魔をしないように、レースで力を発揮できるように心がけてはいます」
もっとも、そうした騎乗に励むのは並大抵のことではない。日頃からの鍛錬はもとより、年を重ねれば重ねるほど体力の衰えとも格闘しなければならない。
「40代後半くらいからですかね。トレーニングをしていても『昔はこれくらい簡単にできたのに』と思うようになりました。腕立て伏せの回数も減ってきたし、体のあちこちが傷んでくる。疲れの抜け方も違うんですよ。日曜日のレースが終わったあと、そのままお酒を飲んで、翌日どこかに遊びに行くなんて、最近はありませんから」
人間なら誰もが避けては通れない「老い」。競馬界の鉄人は、どのように対処しているのか。
「まずは無理をせずに休む。自分と向き合うことを大切にしています。自分の体のことをわかっているからこそ、こうして長く続けられていると思うし、どこかで無理をしていたら気持ちも続かなかったでしょう。もし、苦しいとか痛いとかが『レースが楽しい』よりも上回っていたら辞めていたと思うし、今でもその思いは変わりません」
とはいえ“相棒”は馬。それぞれ性格が異なり、優等生タイプもいればヤンチャな馬もいる。言うことを聞かない馬には、嫌気が差すこともありそうだが、
「馬がかわいいっていうのは、もう昔からなんです。僕は青森の牧場で生まれて、その頃からずっと一緒だから。もし会話ができたら口論になって嫌いになったかもしれないけど、こっちがわかってあげなきゃしょうがない。馬のほうも何とか人間にわかってもらおうと歩み寄ってくるし、そういうのがあるから、ずっと愛おしい存在ですね」
そうした相棒たちと競馬場を駆け巡り、これまで2300を超える勝利をつかんできた善臣騎手。今では3回り以上も年の離れた若者たちと、毎週レースでしのぎを削っている。
「ヤバイよね。自分のせがれよりも若いジョッキーたちと一緒に乗ってるんだから。そうした若いコたちが自分のことをどう思ってるのか、よく考えますね。だからジョッキールームではなるべく目立たないように、しゃべらないように、隅っこのほうで隠れるように座ってます(笑)」
冗談交じりに笑顔でそう話すが、05年から10年まで「日本騎手クラブ」の会長を務め、現在は相談役として後進の育成、指導にも尽力している。巷では世代間ギャップに苦しむ年配層も多いだけに、若手騎手とのコミュニケーション方法も気になるところだ。
「難しいですよね。ただ、みんなの前で怒るとか、自分が若い頃にされて嫌だったことは、絶対しないように心がけています。注意する時は、人がいない場所で1対1になってから話す。かなり年上の自分に言われたら嫌だろうな、という時はその若手と仲のいい騎手に『ご飯を食べる時でもいいから、ちょっと言ってやってくれ』って頼むこともあります。そのほうが、ちゃんと話を聞いてくれるでしょうからね」
柴田善臣(しばた・よしとみ)1966年7月30日生まれ、青森県出身。85年3月にJRA騎手デビュー。確かな騎乗技術と豊富な経験で長く第一線を走り続けるJRAでは最年長の名手。22年には春の黄綬褒章を受章した。安田記念や高松宮記念などGⅠ9勝。1月31日に今年3度目となる勝利を挙げ、自身の持つJRA最年長勝利記録を更新中。
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