スポーツ
Posted on 2026年03月19日 06:45

プロ野球セ・リーグ開幕投手事情の激動「巨人=ルーキー、ヤクルト=4年目右腕」を高木豊が評価するワケ

2026年03月19日 06:45

 3月27日のプロ野球開幕が近づいている。しかし今季のセ・リーグは、例年とは違う空気をまとってスタートする。巨人がドラフト1位ルーキーの竹丸和幸に開幕投手を託し、ヤクルトもプロ4年目の吉村貢司郎に初の大役を与えた。先発事情がそれだけ厳しいということなのだろう。

 本来なら巨人では、昨年の勝ち頭で自己最多11勝の山﨑伊織が開幕投手の最有力候補だった。ところが右肩痛を発症し、3月15日に1軍を離脱して3軍の故障班に合流。阿部慎之助監督が迫られた決断は、24歳のルーキー左腕の抜擢だった。オープン戦、実戦5試合で13イニング連続無失点という数字と、乱れないマウンドさばきに期待を懸けた形だ。

 崇徳高から城西大、鷺宮製作所を経てプロ入りした広島県出身の左腕は、監督から「開幕いくぞ。思い切ってやってくれ」と告げられた際に「頑張ります」と短く返しただけだったという。
 この抜擢について、野球解説者の高木豊氏は自身のYouTubeチャンネルで、次のように評価。
「安定しているよ。素材的にも落ち着いているし、ゲームは作ってくれる。阪神が初物で知らない。データがいってない。ルーキーの開幕って、その日しかない。ジャイアンツの将来を考えて、こういう経験が力になるだろう」
 巨人の未来を見据えた起用だとしている。

 他方、ヤクルトはというと、チームが置かれた状況がそのまま開幕投手人事に反映された格好だ。2025年シーズンをセ・リーグ6位(57勝79敗7分)で終えたスワローズは、3年連続Bクラスという厳しい現実から再出発を図る。池山隆寛新監督が選んだのは、苦しいチームを2年続けて最多勝利で牽引してきた右腕・吉村だった。

 プロ3年目の昨シーズンは22試合に登板して8勝を挙げ、9勝した2024年から2季連続でチーム最多の白星をマーク。吉村自身にとっては初の開幕投手となり、
「まだまだ修正、成長すべき点もある。いい結果を出せるように、最大限の準備をして挑みたい」
 と意気込んだ。
 ただ、先発陣は青柳晃洋らが2軍で調整中で、1軍先発メンバーは手薄な状況と指摘される。村上宗隆がメジャーへ去ったチームにあって、吉村の出来がそのまま、今季のヤクルトの命運に直結するといっても過言ではない。
 
 球史を振り返れば、ドラフト制以降で新人が開幕マウンドを踏んだのは、2022年の日本ハム・北山亘基を含めても、わずか4人。巨人では1962年の城之内邦雄以来、64年ぶりのこととなる。
 2球団が同一シーズンに経験の浅い投手を開幕戦に送り出す。それは先発事情の厳しさを図らずも映し出しているが、高木氏が「結果は分からないけど、いいことだと思う」と語るように、ルーキーに大一番を経験させる意義を前向きに捉えたい。

 竹丸の相手は昨年の投手三冠、阪神・村上頌樹。吉村が相まみえるのはDeNA・東克樹だ。どちらも一筋縄ではいかない相手だ。新人と若武者が刻む3月27日の投球は、今季の行方を占う最初の分岐点となろう。

(ケン高田)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年05月02日 18:00

    三陸沖で再び地震が発生し、富士山噴火を危惧する特番が組まれ、高市政権は武器輸出を解禁─この不穏な流れは何かの兆しなのか?いち早く察知したのは「Mr.都市伝説」関暁夫氏だ。30年以上前に作られたカードが、驚愕の未来を暗示しているという。いった...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年05月03日 18:00

    世界の大谷翔平の背中を追う「後継者」が、同じ米国で静かに存在感を強めようとしている。日本を経由せずに米大学で名を馳せて、即メジャー入団を夢見る怪物のことだ。ところが今、その進路を巡って“別シナリオ”が確定的と言われているのだ。は...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/28発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク