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記事全文を読む→プロ野球セ・リーグ開幕投手事情の激動「巨人=ルーキー、ヤクルト=4年目右腕」を高木豊が評価するワケ
3月27日のプロ野球開幕が近づいている。しかし今季のセ・リーグは、例年とは違う空気をまとってスタートする。巨人がドラフト1位ルーキーの竹丸和幸に開幕投手を託し、ヤクルトもプロ4年目の吉村貢司郎に初の大役を与えた。先発事情がそれだけ厳しいということなのだろう。
本来なら巨人では、昨年の勝ち頭で自己最多11勝の山﨑伊織が開幕投手の最有力候補だった。ところが右肩痛を発症し、3月15日に1軍を離脱して3軍の故障班に合流。阿部慎之助監督が迫られた決断は、24歳のルーキー左腕の抜擢だった。オープン戦、実戦5試合で13イニング連続無失点という数字と、乱れないマウンドさばきに期待を懸けた形だ。
崇徳高から城西大、鷺宮製作所を経てプロ入りした広島県出身の左腕は、監督から「開幕いくぞ。思い切ってやってくれ」と告げられた際に「頑張ります」と短く返しただけだったという。
この抜擢について、野球解説者の高木豊氏は自身のYouTubeチャンネルで、次のように評価。
「安定しているよ。素材的にも落ち着いているし、ゲームは作ってくれる。阪神が初物で知らない。データがいってない。ルーキーの開幕って、その日しかない。ジャイアンツの将来を考えて、こういう経験が力になるだろう」
巨人の未来を見据えた起用だとしている。
他方、ヤクルトはというと、チームが置かれた状況がそのまま開幕投手人事に反映された格好だ。2025年シーズンをセ・リーグ6位(57勝79敗7分)で終えたスワローズは、3年連続Bクラスという厳しい現実から再出発を図る。池山隆寛新監督が選んだのは、苦しいチームを2年続けて最多勝利で牽引してきた右腕・吉村だった。
プロ3年目の昨シーズンは22試合に登板して8勝を挙げ、9勝した2024年から2季連続でチーム最多の白星をマーク。吉村自身にとっては初の開幕投手となり、
「まだまだ修正、成長すべき点もある。いい結果を出せるように、最大限の準備をして挑みたい」
と意気込んだ。
ただ、先発陣は青柳晃洋らが2軍で調整中で、1軍先発メンバーは手薄な状況と指摘される。村上宗隆がメジャーへ去ったチームにあって、吉村の出来がそのまま、今季のヤクルトの命運に直結するといっても過言ではない。
球史を振り返れば、ドラフト制以降で新人が開幕マウンドを踏んだのは、2022年の日本ハム・北山亘基を含めても、わずか4人。巨人では1962年の城之内邦雄以来、64年ぶりのこととなる。
2球団が同一シーズンに経験の浅い投手を開幕戦に送り出す。それは先発事情の厳しさを図らずも映し出しているが、高木氏が「結果は分からないけど、いいことだと思う」と語るように、ルーキーに大一番を経験させる意義を前向きに捉えたい。
竹丸の相手は昨年の投手三冠、阪神・村上頌樹。吉村が相まみえるのはDeNA・東克樹だ。どちらも一筋縄ではいかない相手だ。新人と若武者が刻む3月27日の投球は、今季の行方を占う最初の分岐点となろう。
(ケン高田)
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