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記事全文を読む→サッカー日本代表「親善試合スコットランド戦1-0勝利」当落線上でアピール成功したのは田中碧だけだった
交代枠11人という、親善試合とはいえ、考えられないレギュレーションの中で、日本代表はスコットランド代表を1-0で破った。
なぜ交代枠が11人に設定されたかというと、これまでの国際親善試合では6人の交代が認められていたが、2月の国際サッカー評議会の総会で規則が改正され、8人に増えた。さらに両チームの合意があれば、11人まで交代枠を増やすことができるようになった。
つまり、試合前の話し合いで交代枠が11人に決まったのだが、実際には交代10人の日本代表と交代6人のスコットランド代表を比べると、日本からお願いしたのだろう。それだけ森保一監督は、本大会に出場する26名の発表を前にした最後の2連戦で、ひとりでも多くの選手のプレーを見てみたかったということだ。
日本は当落線上にいる、代表歴が浅い選手たちを数多く先発で送り出した。対するスコットランドは、ほぼベストメンバー。前半はやや日本が押していたように見えたが、内容的には互角の展開だった。日本代表で注目していたポジションは、故障で離脱中の遠藤航(リバプール)のボランチ、本大会出場が危ぶまれている南野拓実(モナコ)のシャドー、そして不動のワントップの上田綺世(フェイエノールト)のポジションだ。
ボランチには田中碧(リーズ・ユナイテッド)と藤田譲瑠チマ(ザンクトパウリ)を起用。いいコンビネーションを見せていた。ただ、田中は前回のカタールW杯に選ばれており、最近のパフォーマンスが良くなかっただけで、本来は当落線上にいる選手ではない。
シャドーのポジションに入った鈴木唯人(フライブルク)と佐野航大(NECナイメヘン)だが、佐野は前半で交代。鈴木もチャンスにゴールを決められず、後半62分に交代した。
2人とも大きなインパクトを残せないまま、退いた形だ。ワントップに入った後藤啓介(シント・トロイデン)も効果的な縦パスを生かせず、後半62分に交代した上田がすぐにポストプレーで攻撃を活性化させたのを見ると、レベルの差は明らかだ。
後半に入ってから森保監督は点を取るためか、攻撃陣に次から次へと主力メンバーを送り込んだ。ハーフタイムに三苫薫(ブライトン)を投入すると、62分に上田、中村敬斗(スタッド・ランス)、伊東純也(ゲンク)、堂安律(フランクフルト)。そして最後は77分に鎌田大地(クリスタルパレス)を入れ、盤石のメンバーといえる陣営で決勝ゴールを奪った。
アピールに成功したのは田中ぐらいだろう。ただ、普通に考えるなら、代表の中心になっていなければならない選手。藤田も少しずつだが、自分の良さを見せてきた。塩貝健人(ヴォルフスブルク)は使われた時間が短く、次のイングランド戦でもう一度、見たい。
他の選手は、イングランド戦が追試になる。しかしここは主力が先発出場するだろうし、どういう使われ方をするかわからない。短い時間でどうアピールするか。イングランド戦が最後のチャンスになる。
(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップ・アジア予選、アジアカップなど、数多くの大会を取材してきた。
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