社会
Posted on 2026年05月03日 09:00

ANA「スーパーフライヤーズカード」大改悪が解約者を生む「空港ラウンジに入りたければ300万円使え!」激辛条件

2026年05月03日 09:00

 近年、航空業界ではマイレージサービスに関する「改悪」が航空各社で相次いでいるが、そこに新たな衝撃が走った。ANAの「スーパーフライヤーズカード(SFC)」の制度見直しである。
 これまでは一度取得し、カードを持ち続ける限りは上級マイル会員としてのステータスが約束されていたが、今回の改定はその牙城を根底から崩すものとなった。

 搭乗ごとに得られるプレミアムポイントが5万ポイント以上などの、カード取得条件の変更はないが、SFC取得後も電子マネーの「ANA Pay」を含む、年間決済額が300万円以上でないと、次年度の空港ラウンジの利用が不可に。さらに優先チェックインや優先搭乗、預け荷物の優先受け取りなども、できなくなってしまうのだ。

 自らもSFCを所有する旅行ライターの高島昌俊氏が説明する。
「実はJALも2024年1月から、ANAのSFCに相当する『JALグローバルクラブ(JGC)』の入会条件をガラッと変更しました。入会のハードルを大幅に上げたんです。SFCは入会の難易度はこれまでと変わらないのですが、加入後に達成困難な条件を新たに加え、カード保有のメリット自体をなくしてしまいました。『いずれはANAも…』と言われていたため、ついに来てしまったかというのが正直な感想です」

安定した資本力がある者だけが優遇される時代に

 JALに続いてANAも大改悪に踏み切った背景には、ラウンジの混雑緩和が大きな理由のひとつだと言われている。高島氏が続ける。
「羽田や成田、伊丹など主要空港のANAラウンジは常に大混雑で、ANAとしても批判は覚悟の上で、早急に対策を講じる必要があったのでしょう。ただ、できれば決済額が年間300万円未満のSFC所有者にもラウンジ利用回数に上限を設けるとか、もう少しカード保有のメリットを残してほしかったですけどね」

 これまではカード取得、入会資格を得るために頻繁に搭乗する「修行」と呼ばれる行為を行っていたユーザーが激減することが予想されるが、
「間違いないでしょうね。すでにカードを取得している保有者の解約も今後、増えるのではないでしょうか。ネット上では恨み節だけでなく、そうした書き込みが多く見受けられます」(前出・高島氏)

 カードを持つだけでなく、継続して空を飛び続ける資本力がある者だけが優遇される時代に。もはや一度きりの「修行」で一生の特権を得られるという甘い考えは、通用しなくなったようだ。

(滝川与一)

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