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記事全文を読む→サッカー元日本代表監督トルシエがW杯チュニジア戦に殴り込み!サムライブルーの「トルシエワイン」で試合観賞を
2002年のサッカー日韓W杯で日本代表の指揮を執った「白い呪術師」フィリップ・トルシエ氏。6月18日の「めざましテレビ」(フジテレビ系)に出演するなど、6月21日(日本時間)の日本×チュニジア戦を前に、24年ぶりに地上波に登場している。
日本で「父の日」にあたるチュニジア戦はトルシエ氏にとって、自身が経営するワイナリー「トルシエワイン」を宣伝するビックチャンスだったのだろう。
トルシエ氏は日本代表監督を退任後、カタール代表監督、チュニジアのクラブチームなどを経て、現在はフランスのユネスコ世界遺産地区ボルドー・サンテミリオン地区のワイナリーオーナーになるなど、実業家に転身している。
転機は2014年、当時チュニジアのクラブチーム「CSスファクシアン」の監督だったトルシエ氏に、中国・杭州の「杭州緑城」からオファーが届いた。「杭州緑城」に移籍後、サンテミリオン地区の小さなブトウ畑1ヘクタールが売りに出されている、という記事を読んだ。
サンテミリオン地区の中で1本10万円する有名な「シャトー・カンテュス」「シャトー・オーゾンヌ」に近く、この2大シャトーほど高額ではないが、有名ワイナリー「シャトー・モンブスケ」のすぐ隣の畑だった。
有名シャトーの隣でも塀1枚隔てれば、1本あたりのワインの値段も畑の値段もケタ違いに変わる。土壌も日当たりも全く違うからで、それでもサンテミリオン地区のブドウ畑は1ヘクタールあたり、最低価格100万ユーロ(約1.6億円)はくだらないと言われる。
わずか1ヘクタール余りの中途半端な売り面積だったのは、もとの持ち主が死亡し、その親族が分割相続した畑を売りに出したから。分割相続といっても、シャトー名もついてない無名の畑だった。
めったに出ない世界遺産地区の「いわくつき物件」が、移籍金を手にしたタイミングで売りに出される強運に恵まれたが、ここからがトルシエ氏の知将たるゆえんだ。
アフリカ諸国や日本代表の若手選手を地道に育てたように、この1ヘクタールを足がかりに、サンテミリオン地区に点在する小さな畑を買い集める手法で、自身のワイナリー「La Belle Gabrielle」(美しいガブリエル)を拡大していく。
ラベルに日本代表のフォーメーション「3-4-3」をデザイン
もしワイナリー起業に失敗したら買い足した畑を売ればいい、というローリスクハイリターンの戦法。日本を拠点に販売している「トルシエワイン」は3銘柄で、価格帯は2万円台から3000円台とバラつきがある。それぞれの原料のブドウ畑と、ブドウの樹齢が異なるからだ。
有名シャトーにほど近い南向きで、古木が植えられていたブドウ畑のメルロー種を使い、ブドウの当たり年にしか作られない「ハットトリック」を意味する「クー・デュ・シャポー(Coup du Chapeau)」は1本2万4200円。隣のシャトー・モンブスケと同価格帯である。
ラベルに日本代表のフォーメーション「3-4-3」がデザインされ、トルシエ氏が「白い呪術師」と呼ばれるきっかけになった、コートジボアールのクラブチームと縁ある村の名前をとった「ソル・ベニ(Sol Beni)」は1本8800円だ。
サムライブルーを彷彿させる若い木のブドウを使った「グラン・ブルー(Grain Bleu)」は3400円。若木のメルロー種95%と渋みの少ないカベルネフラン種5%で、ワインに詳しくないサッカーファンや若い女性でも飲みやすいブレンドになっている。
「サッカーを見ながら飲んでもいいかも」と財布のヒモが緩みやすい絶妙な価格設定は、呪術師トルシエの戦術なのだろうか。
(那須優子)
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