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記事全文を読む→「添乗員付きツアー」がSNS時代の若者に支持される「タイパ重視」「トラブル対応問題」
「添乗員付きのパッケージツアー」と聞いて、あなたはどんなイメージを抱くだろうか。そもそもツアー旅行そのものが「年配者向け」「自由が少ない」と思われているようだが、その印象はもう古いのかもしれない。実際には今、添乗員付きツアーが幅広い世代で見直されているからだだ。
その理由はというと、トラブル時のサポートや移動の負担が少ないことだけではない。現地を何度も訪れている添乗員だからこそ知る情報に触れられることも、大きな魅力だ。
「この店は夕方の方が空いている」
「この場所はあと30分待つと写真映えする」
「お土産は空港よりこちらの店の方が安い」
などといった、ガイドブックやAIではなかなか得られない、現場ならではの情報である。こうした経験に裏打ちされたアドバイスは、旅の満足度を大きく左右する。
この人気復活を支えているのは、女性やシニア層だけではない。若者の間でも、添乗員付きツアーの価値が高まっているのだ。
これには旅行に対する価値観の変化がある。若い世代はタイパ(タイムパフォーマンス)を重視する傾向が強い。航空券を比較し、ホテルを探し、現地の交通機関を調べ、人気レストランを予約する。個人旅行は自由度が高い一方、準備には多くの時間と労力がかかる。その点、ツアーなら申し込むだけで、旅の大半が完結する。
20代の会社員男性はこう話す。
「昔はバックパッカーみたいな旅に憧れていましたけど、今はそこまで興味がないですね。休みは限られているし、失敗したくない。だったら最初から定番を効率よく回った方が、満足度は高いと思います」
「SNSに書けばバズるかもしれません。でも…」
さらにSNS時代ならではの事情もあると、この男性は言うのだ。
「海外で危険な目に遭ったとか、トラブルに巻き込まれたとかSNSに書けばバズるかもしれません。でも『危機管理が甘い』『自己責任だろ』みたいに叩かれることもあるでしょう。正直言って、その後の対応が面倒。だったら有名な観光地で、景色のいい写真を撮った方がいい。みんな反応しやすいし、自分も嫌な思いをしなくて済むので」
かつては「冒険」が旅の価値とされた。しかし現在は「限られた時間の中で、安心して確実に楽しめること」を重視する若者が増えている。添乗員付きツアー人気の背景には、SNS時代ならではの合理的な価値観が影響しているのだ。
若者は効率と安心のために、そして中高年は気楽さと安全のために。自由旅行が当たり前になった時代だからこそ、あえて旅をプロに任せるという選択肢が、世代を超えて再評価されているのだった。
(旅羽翼)
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