社会
Posted on 2026年08月31日 20:30

外国人観光客が増えても日本のホテルは反世界基準「10時チェックアウト」が変わらない「商習慣」事情

2026年08月31日 20:30

 日本のホテルに泊まっていて「チェックアウト時間が早すぎる」と感じたことはないだろうか。日本では「10時チェックアウト、15時チェックイン」という設定が今も多い。ところが海外では「12時チェックアウト、15時チェックイン」をスタンダードにしているホテルが少なくないのだ。
 訪日外国人が過去最多を更新するほど増えている現在、なぜ日本のホテルでは10時チェックアウトが続いているのだろうか。

 ホテル関係者によると、最大の理由は客室清掃だという。
「10時にチェックアウトしてもらえれば、15時のチェックインまで5時間あります。客室数の多いホテルでは、この時間を使って清掃やベッドメイク、アメニティーの補充などを行う必要がある。12時チェックアウトになると準備時間が3時間しかなくなり、困るんです」

 清掃スタッフの確保は、ホテル業界の大きな課題だ。宿泊客が増えても、それに合わせてスタッフを簡単に増やせるわけではない。インバウンドの増加で客室稼働率が上がれば、現場の負担は大きくなる。

 では海外のホテルはなぜ、12時チェックアウトが成り立つのか。ホテル関係者が続ける。
「12時にチェックアウトした客室を、必ずしも全て15時までに清掃するわけではないからです。次の宿泊客が入る予定の部屋を優先して清掃し、連泊客の部屋などは後回しにしたりと、客室ごとに優先順位をつけて対応します」

15時を過ぎても清掃が終わっていなかったことが…

 筆者自身、それを「体験」している。タイの首都バンコクのホテルに連泊した際、15時を過ぎても客室の清掃が終わっていなかったことがあるのだ。海外では「全ての部屋を一斉に仕上げる」のではなく、宿泊客の動きに合わせて清掃するという考え方があるのだ。
「そもそも日本では旅館などを中心に、朝食を食べて午前10時にチェックアウトする宿泊スタイルが広く根付いており、長年の商習慣でもあるのです」(前出・ホテル関係者)

 ホテル側にも事情はある。しかし、インバウンドを積極的に受け入れるのであれば、「日本では10時が普通」という考え方を、そろそろ見直してもいいのではないだろうか。

(旅羽翼)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    エンタメ
    2026年03月22日 09:00

    バルミューダが5万9400円の、針のない置き時計「The Clock」を発表した。LED光点で時刻を表現するこの製品には厳しい指摘が相次ぐ。「実用性ゼロ」「またデザイン重視」というものだ。ブランドのイメージは固定化し、信頼が揺らいでいる。「...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    社会
    2026年08月31日 07:00

    「もう日本では稼げない」そんな空気が今まさに、ベトナム人の間で広がり始めている。ベトナム政府は9月10日から、海外で不法滞在を続ける自国民への罰則を強化する。8000万~1億ドン、日本円で約48万~60万円という高額な罰金が科される可能性が...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年08月29日 07:00

    ダブル不倫スキャンダルで一躍、その名を浸透させた元宝塚女優・花乃まりあに、さらなる荒波が襲いかかっている。8月まで上演されたミュージカル「愛の不時着」でダブル主演した三山凌輝との「不適切な関係」報道からおよそ1カ月が経過したが、花乃を取り巻...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/9/1発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク