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記事全文を読む→映像ディレクター・佐々木敦規の「お台場ハチャメチャ青春記」〈第4回〉(3)大物の異才「ムダベストテン」
「外部D一期生」として尋常ではないプレッシャーがかかったのは、「みなさん~」の企画会議だった。
「『みなさん~』の後半は『新・食わず嫌い王決定戦』という絶対的な人気コーナーが控えてます。番組や映画、イベントの宣伝名目で、普段はバラエティーに出ないような大物がとんねるずとの絡みを楽しみに来てくれる。持参した“おみや”(お土産)は放送直後にネット注文が完売したり、とんねるずがゲストをおもしろくイジるから映画やイベントのPR担当者も笑顔。みんなにとってありがたい企画でした。だからこそ、番組前半の企画コーナーが大事だし、視聴率のカギになるんです」
外部Dの中ですぐ頭角を現したのがマッコイ斎藤。「男気ジャンケン」などヒット企画を生み出して、番組の活性化に貢献した。
「マッコイ氏は『男子校の部室』的な企画が得意で、貴明さんのやりたいツボを押さえた。落とし穴とか後年の『男気ジャンケン』とか男っぽい企画を貴明さんと一緒に作っていって、番組の演出に抜擢されました」
佐々木は番組のカラーに合わせるのではなく、自分の得意な「お茶の間で見られる企画」を打ち出した。
「僕は『男子校の部室』は得意ではなくて、老若男女がファミリーで楽しめる企画が好き。特化した笑いよりも、『どんな世代にも広く刺さるもの』が当時の僕の理想だったんですよ」
佐々木が担当したのは「芸能人御用達お土産ベスト20inデパ地下」。
「『新・食わず嫌い王決定戦』でゲストが持参したお土産を集めて、フジテレビのいちばん大きなスタジオにデパ地下を模したセットを作って並べた。とんねるずとゲストが食べながら回ってランキングを決めるもので、人気企画になりました」
往年の「クイズダービー」(TBS系)を模した「トークダービー」や、芸能人が普段は使わない無駄なスキルや趣味を披露する「ムダベストテン」も印象深いという。
「『トークダービー』は貴明さんが大橋巨泉役で、憲武さんを含めてトークに出走する馬役(回答者)5名の倍率を決めて、話のおもしろさをジャッジする。『ムダベストテン』には元巨人の駒田(徳広)さんが『手を使わず足だけで帽子をかぶる』や、有吉(弘行)君が『熱々おでんや熱い汁入りの小籠包を無表情で食べる』。黒柳徹子さんが『水中でずっと浮いていられる』というから披露していただいたり(笑)。ムダベストテンは中盤から僕がメインで演出させてもらっていろいろとやりました」
佐々木敦規(ささき・あつのり)1967年生まれ。演出家・映像ディレクター。フィルムデザインワークス取締役。「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!」「とんねるずのみなさんのおかげでした」「IPPON GP」などのバラエティー、K-1やプロレスなど格闘技番組の演出を経て、ももクロのステージ演出を手掛ける。
取材・構成/茂田浩司(ライター&編集者)
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