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記事全文を読む→マグロ漁船からクマが海へダイブ!140キロの巨体でもスイスイ進むツキノワグマ「驚異の水泳能力」
マグロ漁船に招かれざる「乗客」が現れた。宮城県塩釜市の港で、停泊中の船にクマが乗り込む騒動が起きたのだ。そして「その後の展開」がすごかった。
9月19日夜、体長約1メートルのクマが、岸壁からタラップを伝ってマグロはえ縄漁船に侵入。船内にいた3人は操舵室に逃げ込み、鍵をかけて身を守った。幸い、ケガ人は出なかった。
一方、クマは甲板をうろつき、寝そべる様子を見せる余裕をかます。約4時間半も居座った末、翌20日午前1時過ぎに海へダイブした。これで一件落着かと思いきや、その1時間後には1キロほど離れた陸地で再び目撃された。塩釜市は、クマが泳いで岸に上がったとみている。
この顛末について、動物の生態に詳しいジャーナリストは、
「ツキノワグマは木登りだけでなく、泳ぎも得意です。海に入ったからといって、逃げ場を失ったとは限りません」
その泳ぎを支えるのが、幅が十数センチもある大きな足で、
「前足をオールのように使って水をかき、後ろ足で進む方向を調整します。陸上では木に登るための足が、水中では推進力を生む。ずんぐりした見た目からは想像しにくいですが、水に浮いて流されるだけでなく、自分で行きたい方向へ泳いでいけるんですよ」(前出・ジャーナリスト)
顔の上半分だけを水面に出して静かに…
事実、昨年11月には青森県野辺地町沖の陸奥湾で、海を泳ぐツキノワグマが目撃されている。
これは体長1.5メートル、体重140キロもあるオス。漁師が沖での作業を終えて港に戻る途中に発見し、クマは陸地を目指して着実に泳いでいた。
前出のジャーナリストが、このクマの泳ぎを解説する。
「小さな個体だけが泳げるわけではなく、これほどの巨体でも海を移動できるんです。しかも顔の上半分だけを水面に出し、静かに泳いでいたという目撃談がある。陸上で見る姿とは違い、体の大部分が隠れているので、すぐにクマと気づけるとは限りません。釣り人などは、山側だけを警戒していればいい、とは言えないのです」
海に消えたからといって、安心できる相手ではないのだった。
(川瀬大輔)
1977年生まれ。国内外のビジネス、スポーツ、政治、社会問題を取材するフリー記者。
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