社会
Posted on 2026年09月17日 11:45

【戦慄】東京・高尾山の動物観察用カメラに「ツキノワグマ」が映った!「3つの都心進出ルート」シミュレーション

2026年09月17日 11:45

 年間およそ300万人の登山者や観光客が訪れる「年間登山者数において世界一多い山」としてギネス世界記録に認定されているのは、東京・多摩地区に位置する高尾山だ。標高は599メートルで、ケーブルカーやリフトが整備されているため、初心者や高齢者、外国人観光客に絶大な人気を誇る。

 その高尾山中腹に設置した動物観察用カメラに、ツキノワグマの姿が映っていた。シルバーウイークを目前に控え、大きな動揺が広がるのは当然だろう。

 クマの姿が捉えられたのは、八王子市高尾町を走る都道189号高尾線の、高尾山トンネル付近の登山道。この地点はツキノワグマの生息域であることから、ボランティアが定点カメラを設置していた。そしてこれを点検した際、クマがのっしのっしと歩く「ライブ映像」が確認されたのである。

 紅葉シーズンを前に、世界一の登山者数を誇るこの山での野生のクマ出現に、かねてから冗談めいて囁かれていた「クマが多摩川を渡り、都心に現れる」説がいよいよ、現実味を帯びてきた。
 高尾山から八王子駅までは、わずか12.2 キロの距離。新宿駅までの距離でも55.9キロだ。もし高尾山に出現したクマがさらに東へ移動し、都心を目指すとしたら、いったいどんな経路と方法が考えられるのか。生態学的な知見や地形をもとに、シミュレーションしてみたい。

 まず、最も王道かつ現実味があるのが、関東平野を蛇行する多摩川の緑地や河川敷を利用する多摩川水系「河川敷ウォーク」ルートだ。高尾山から浅川を下り、多摩川本流へと合流。そして草木が茂る河川敷やサイクリングロードの脇を夜間、秘かに移動する。このルートなら水分や隠れ場所を確保しやすく、加えて人間の目を避けながら下流の立川市や府中市、さらには世田谷区方面まで連続して進むことができる。

クマの遊動習性に合致する「木の実を補給しながらの安全移動」

 2つめは、多摩丘陵に点在する緑地や公園を島跳び(ホッピング)するように移動するルートだ。ドングリなどの木の実を補給しながら安全に移動できるため、クマの遊動習性には最も合致している。多摩川を越えなくとも、川崎市北部や横浜市北部へ抜ける可能性もある。

 そして3つめのルートが、JR中央線の緑地帯を線路沿いに進むルートだ。夜間に乗じて高尾駅からJR中央線沿いに広がる線路脇の斜面林や防風林、住宅街の小さな緑地を点々と伝い歩き、八王子市街地から日野市、立川市、国分寺市へと東へ進めば、都内に入ることが可能になる。

 ただし野生動物の専門家によれば、クマは非常に高い学習能力と広い行動圏を持つ一方、基本的には人間を恐れる警戒心の強い生き物であるため、喧噪に満ちた都心部へ自ら進んで足を踏み入れる可能性は極めて低いという。

 だが、しかし。高尾山にクマが現れたことは事実であり、野生との境界線が曖昧になっていることもまた現実。観光やレジャーで山へ向かう際の「まさかこんなところに」という油断こそが、予期せぬ遭遇でパニックに陥る最大の要因であることを忘れてはならない。

(灯倫太郎)

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