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記事全文を読む→【壮絶すぎる戦国史】刀で切り裂いた腹から「黒い塊」を取り出して豊臣秀吉に送り付けた安土桃山大名の「無念」
壮絶な最期を遂げた戦国、安土桃山時代の大大名がいる。現在放送中のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」にも登場している丹羽長秀だ。
天文4年(1535年)、尾張守護の斯波義敏の家臣だった丹羽長政の長男として生まれ、のちに織田信長、豊臣秀吉に仕えて越前、加賀、能登を合わせ123万石の石高を誇った人物である。
信長の死後、秀吉と柴田勝家が織田家内部の主導権を握るため激突した賤ヶ岳の戦いでは秀吉に味方し、その恩賞として勝家の旧領などを与えられる。当時の戦国大名の中でも最高峰の領地を有する大大名に上り詰めた。
この長秀は「米五郎左(こめごろうざ)」と呼ばれた。これは主食の米のように日々の生活に欠かせない、つまり組織運営には必要不可欠な人物だったところからきている。信長の居城である安土城の築城の際には最高責任者の総奉行を任されるなど、実務派の一面が強調されるが、その死に際は壮絶なものだったと伝わっている。
天正13年(1585年)に居城の北庄城で、51歳で没。「人生50年」といわれていただけに、決して早死にではない。「多聞院日記」などの当時の記録によると、死因は「積寸白(せきすんばく)」と呼ばれるサナダムシなどの寄生虫の病気、あるいは胃ガンなど内臓系の病気だったとされる。亡くなる前は、腹の中にできたしこりからくる激痛に苦しめられていたらしい。
痛みに耐えかねて命を絶ったわけではなく…
普通に考えれば病死だが、自ら命を絶ったという説もある。痛みに耐えかねて命を絶ったわけではない。戦国時代を生き抜いた自分が戦場ではなく、病気ごときで死ぬわけにはいかない、と怒りにまかせ、自らの刀で腹を切り裂き、中から拳大の黒い塊である鳥や亀のような形をした虫、または腫瘍を掴み出して絶命したとも伝わっている。
かつては秀吉にとって雲の上のような存在の自分が、秀吉の家臣となって生きた無念を晴らすためか、独善的に暴走する秀吉を諫める意図があったからかは明らかではないが、その黒い塊は秀吉に送り付けられたという。秀吉はさすがにギョッとしたに違いない。もしこの話が本当だとすれば、戦国武士の意地を垣間見た気がする。
なお、幕末に新選組八番隊隊長の藤堂平助は長秀の三男で、藤堂高虎の養子になった高吉の子孫とされている。
(道嶋慶)
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