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記事全文を読む→ジャンボ尾崎「カウントダウンが始まった」で上を下への大騒ぎに!/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
通算成績113勝(ツアー94勝)、賞金王12回という空前の記録を打ち立てた日本ゴルフ界の金字塔、それが「ジャンボ」こと尾崎将司である。甲子園の優勝投手からプロ野球を経てゴルフ界に転身。181センチ、90キロという巨体から放たれる300ヤード超の圧倒的な飛距離。そして持って生まれたカリスマ性で、昭和・平成を通じてゴルフをメジャースポーツへと押し上げた、文字通りのレジェンドだった。
だからこそ、そんな彼が2014年新春、自身のオフィシャルブログに綴った〈カウントダウンが始まったようだ〉という一文に日本ゴルフ界が騒然となるのは、当然のことだった。あのジャンボがついに引退を決意――。
年末年始のゴルフ界は、この「大問題発言」でパニック状態に陥り、各メディアの番記者は事実確認に奔走。ファンや関係者の間では、様々な憶測が飛び交うことになったのである。
それもそのはず、尾崎は50歳以上のシニアツアーには目もくれず、「やる限りはレギュラーツアーで戦う」という美学を貫いてきた。そんな不屈の男が突如として漏らした、弱音ともとれる言葉。ともに時代を築いてきたライバルの中嶋常幸は、
「ジャンボはやめないよ。あの人がゴルフをやめるわけないじゃん」
と一笑に付したものの、アスリートとして避けて通れない肉体の悲鳴があったことも事実だった。
「第5胸椎の石灰沈着」という診断結果
ゴルフ担当記者が当時を振り返ってこう語る。
「文字通り、上を下への大騒ぎで……。数年後に本人が語った話によれば、前年の後半戦から背中の痛みが悪化して、体を後ろに反らせない状態になった。周囲の強い勧めもあって12月に病院で検査を受けると、第5胸椎の石灰沈着という診断結果が下されたそうです」
だが痛みの根本原因は判明せず、本人も「はたしてこの状態で、プロとして戦い続けていけるのか」という不安に苛まれていたという。
しかし、ジャンボの心は折れなかった。それどころか、数カ月後に痛みが和らぐと「自分の人生に『妥協』という言葉ない」とばかりに、新しいスイングを構築する。そして新たなトレーニング方法を模索するなど、どれほど肉体が歳を重ねようとも、闘争本能が止まることはなかった。
ライバルの中島や青木功とともに「AON」と呼ばれ、時代を牽引してきたカリスマ。55歳だった2002年にはツアー最年長優勝記録を更新し、「感動を与えることが使命」と胸を張ったが、初日に腰痛で途中棄権した2019年ダンロップ・フェニックスが最後のツアー出場となった。
「俺たちは夢を与える仕事。努力を見せて勝っても、夢も派手さもないだろう」
最後までスターを演じ切ったゴルフ界の巨星が78年間の波瀾万丈の生涯を終えたのは「昭和100年」の年の瀬、2025年12月23日だった。
(山川敦司)
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