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記事全文を読む→「習近平は危篤状態」米中首脳会談直前に「AIニセ画像フェイクニュース」を拡散させた「反中国2人組」の正体
ワシントンD.C.のホワイトハウスで行われた米中首脳会談は3日間にわたる開催日程を終え、中国・習近平国家主席は郊外にあるアンドルーズ空軍基地から中国政府の専用機で帰国の途に就いた。
実は米中首脳会談を目前に控えた9月12日、インドの首都ニューデリーで開催されたBRICS首脳会議の席上で「会議に出席していた習近平が一時的な意識消失状態に陥った」との衝撃的なニュースが全世界を駆け巡った。
その後、SNSなどを通じて拡散された「習近平危篤説」は以下の通りだ。
◆失神の原因は一過性の脳梗塞(虚血性脳卒中)とみられている
◆その後、医療チームの処置で回復したが、習近平は予定を切り上げて帰国した
◆ところが帰国途上で昏睡状態に陥り、到着後、北京にある中国最高水準の中国人民解放軍総医院、通称「301病院」に軍用ヘリで搬送された
◆緊急手術が行われたが、ICUに入った習近平には命の危険が迫っている
しかし米中首脳会談の模様を報じた一連の映像などからも明らかなように、少なくともBRICS首脳会議をめぐる習近平の危篤説は完全に否定された。
世界を驚かせた「フェイクニュース」は、どのような経緯で拡散されたのか。これにはアメリカ在住の「反習近平分子2人組」が暗躍していたとされる。
1人目は一連の危篤説を最初にXに投稿した謝万軍(シェ・ワンチュン)氏だ。謝氏は中国国内で民主化へ向けた活動を続けた後、アメリカに亡命した在米華人である。現在はアメリカで習近平政権に対する批判活動を精力的に行っており、今回の一件では一連の危篤説に加えて、次のようにポストしていた。
〈今回ばかりは、中国政府は習近平の容態を隠し通すことはできない〉
意識を失ってうなだれている画像を作成して流布
事情に詳しい全国紙外信部記者が明かす。
「危篤説のキッカケとなったのは、BRICS会議で演説をしていたインドのモディ首相が、習近平に『Is it OK?(大丈夫?)』と問いかけたシーンでした。習主席は『あ(OKです)』と応じましたが、謝氏はこの場面を切り取る形で生成AIによるニセ画像(習近平が意識を失ってうなだれている画像)を作成し、これをX上に公開して危篤説を流布させたのです。実際には習主席の同時通訳イヤホン受信機の不具合があっただけで、駆け付けた会場スタッフに応対する習主席に異常はみられませんでした」
このX投稿に拍車をかけたのが、アメリカの著名な政治評論家ゴードン・チャン氏のポストだった。チャン氏はアメリカ出身の在米華人で、「やがて中国の崩壊が始まる」(邦訳版)などの著書で知られる「反中国・反習近平」の急先鋒。そのチャン氏が、謝氏による一連のX投稿を権威づけたことで危篤説が一気に広まったというのが、今回の騒動の偽らざる真相だったのである。
もっとも、習近平はすでに73歳。脳卒中や心臓発作による突然死が懸念される肥満状態を含めて、「いつ何があってもおかしくはない」というのが医学的実情であり、今後もその健康問題が世界の関心事であり続けることは間違いないだろう。
(石森巌/ジャーナリスト)
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