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記事全文を読む→おしゃれ家電の「バルミューダ」が興味関心に合わせて「毎朝10分のAIラジオ番組」を作った「あなただけのコンテンツ」
電機メーカーの「バルミューダ」はトースターやケトルで「おしゃれ家電」のイメージを積み上げてきたが、スマートフォン事業から撤退するなど、かつての勢いには翳りが見える。そこへ今度はラジオという形で、毎朝のコンテンツサービスが加わった。ユーザーをそのまま、バルミューダの好みの世界に引き込む構図だ。
飲食店を紹介する1分間の台本を、社長が自ら書いた。バルミューダの寺尾玄社長は当初、10店舗分を執筆し、それをもとにAIで紹介文を300種類まで増やしたという。台本をAIに真似させて「自分そっくりになるまで鍛えた」と語っている。
その台本が使われるのは、同社初のコンテンツサービス「BALMUDA Good Morning Radio」だ。
公式サイトには、〈新たな出会いと発見をお届するパーソナルAIラジオサービス〉と題して、次のような説明文がある。
〈BALMUDA Good Morning Radioは、一人ひとりの暮らしや興味に合わせて構成される、あなただけのラジオ番組です。ニュースやお住まいの地域の天気、興味関心に合わせた話題に加え、新しい発見につながるコンテンツを約10分の番組として毎朝お届けします〉
β版は11月2日から置き時計「The Clock」の所有者に無料で提供され、時計を持たない人向けにも、アプリで聴ける体験者を抽選で1000人、募っている。番組は毎朝約10分、ニュースや天気、利用者の関心に合わせた話題を届ける。
番組末尾の「1分ストーリー」は本や映画、楽曲などを曜日替わりで扱い、食だけが月曜と木曜の週2回、登場する。寺尾社長はその理由を「我々が食いしん坊だから」と話した。過去のインタビューでは、上野のインド料理店「デリー」のカレーが大好きで、武蔵境の会社から仕事帰りに週4回、通っていたと明かしている。
トークイベントでは、高級レストランでの接待と、空腹時に息子とチェーン店で食べる牛丼を比べ、自分にとっての星付きは「どちらかといえば、後者です」と言っている。番組で紹介する店には「マクドナルド」や「ロイヤルホスト」が入り、週半ばに情報を届け、週末の外出計画に役立ててもらう狙いがあるという。
飲食店紹介には社長自身の語り口が取り入れられた
The Clockに必要な設定を済ませれば、上部のクラウンを長押しするだけで、ニュースや天気、興味に合わせた話題をまとめた約10分の番組を再生できるようになる。番組全体の方向性はバルミューダが決め、AIが組み立てる仕組みだ。
飲食店紹介については、寺尾社長が書いた台本をもとにAIが制作する形をとっており、社長自身の語り口も取り入れられている。バルミューダの製品に共感してきた人には、会社が選ぶ店や映画もそのまま刺さるかもしれない。
将来的には朝に限らず一日中、聴けるラジオプラットフォームへの展開も構想しているという。
The Clockは針を持たず、75個のLEDによる光で時刻を示す5万9400円の時計だ。それを買った人が次に問われるのは時計への満足度ではなく、毎朝クラウンを長押しして10分間のラジオを聴き続けるかどうか。そしてバルミューダの製品を選んだ人が、そのままバルミューダの好みも受け入れるかどうか。「信者」の信仰心が、ここで試される。
(ケン高田)
アサ芸チョイス
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