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記事全文を読む→【毎秒30回】我が家の末っ子は爆音を響かせる!猫の「ゴロゴロ音」の秘密と効用
飼い主に頭を撫でられて幸せそうにしている姿に癒やされる。猫を飼っている人なら誰でもわかっていることだが、これにもうひとつの要素が加わると、多幸感は何割増しにもなる。ゴロゴロ音と呼ばれている猫特有の振動だ。
以前、どこでゴロゴロ鳴らしているのかわからないという記事、データのようなものを読んだ記憶があるが、AIの時代は答えが簡単にわかる。
最新の研究では、音源は気管の手前にある喉頭の筋肉と声帯らしい。猫がリラックスしている時などに脳から信号が送られ、その周辺が振動、収縮することでゴロゴロ音が出る。収縮と弛緩は1秒間に20~30回というから高速で、息を吐く時と吸う時の両方で鳴らすことができるようだ。
簡単に言えば、リラックスしたり、飼い主に甘えて安心している時の猫特有の反応ということだろうか。
では、どんな猫でもゴロゴロ音を聞くことができるかというと、飼ってみればわかるが、そうではない。
まず抱っこできないような猫は、飼い主と接触してコミュニケーションをとることができないから、ゴロゴロ音を聞くこともできない。我が家で飼っている3匹でいえば、真ん中の猫(名前はクールボーイ)は抱こうとする前に、シャーをかますことがあるくらいだから、ゴロゴロ音どころではない。
それでも陽だまりなどでポツンとしている時に、リラックスしてゴロゴロ鳴らしているかもしれないが、残念ながら聞いたことはない。
一番上の「ガトー」という猫は10キロ超の体重だから、抱き上げるだけでも力がいるので、音を聞くどころではない。それでも持ち上げていると低くだが、ゴロゴロとかすかに聞こえることがある。首回りも太めなので、壁になって音が小さいのかもしれない。
ところが末っ子の「そうせき」ともなると、ゴロゴロ音の王様のようだ。逃げ回るのを追いかけ、捕まえて抱きかかえるとあっという間に大人しくなり、目をつぶって手足が脱力し、きかん坊がお人形さんのように両腕や脚の間に収まる。するとすぐにゴロゴロが爆音となって聞こえ、体も小刻みに揺れる。
微細な振動が人間の骨密度をアップさせるという研究結果
スヤスヤと目をつぶって眠り、安心しきって喉の辺りをゴロゴロと鳴らしている姿のかわいらしさといったら。そんな時はこんなにも人に全幅の信頼を寄せる生きものがいることに、感動すら覚える。この猫(こ)はなんとしても守ってやらなければ……。それはおそらく、我が子の寝顔を見ていつくしむ母親の心境と変わらないと思う。
抱っこできないクールボーイとはそんな多幸感を共有できないし、ガトーはもっぱら食いっ気が先だから、ゴロゴロ音に関してはそうせきの専売特許のようなもの。人に懐かない猫を飼っている人は、ゴロゴロ音に関しては気の毒に思えてしまう。
ちなみにゴロゴロ音は人にとって効用がある、という研究がある。ゴロゴロ音の微細な振動が骨密度をアップさせることがわかっているそうである。要するに、骨粗しょう症対策になるということだ。
そうせきが我が家にやってきて4年。少しは骨が丈夫になったかも。
(峯田淳/コラムニスト)
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