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記事全文を読む→サンドウィッチマン・伊達みきお「脳梗塞から復帰」して懸念がよぎる「富澤たけしのお約束のボケが使えなくなる」
脳梗塞で療養中だった伊達みきお(サンドウィッチマン)が、10月31日の「サンドウィッチマンザ・ラジオショーサタデー」(ニッポン放送)で、2カ月ぶりに復帰した。
「さあ、時刻はお昼の1時を回りました。こんにちは。サンドウィッチマンの伊達みきおです」
オープニングで復帰第一声を響かせると、富澤たけしと狩野英孝も挨拶。続けて伊達がゆっくりと丁寧に系列局を読み上げるのを聞き、私は親戚が退院したように思えて、思わず「よかった」と声を漏らしてしまった。間違いなく彼らのファン、同業の仲間たちも同じ心境だろうし、誰よりも相方の富澤がいちばんホッとしていることだろう。
富澤「もっと痩せて(復帰して)くるかなと思ったけど」
伊達「いや、さすがにね、もうちょっと痩せてきたら心配するでしょ、みんな。だから、頑張ったよ(体型の)維持。一生懸命、食べて。今、俺の中でポッキーが流行ってるから、ずっとポッキー食ってる」
確かにあのポッチャリ体型と、ナゾの「ゼロカロリー理論」を唱えて美味しいものを食べまくる姿が伊達ちゃんのトレードマークではあるけれど、病み上がりなのだから人一倍、気を付けてほしいものだ。
普通に談笑している分には特に問題がないように聞こえるのだが、伊達の説明によると、
「まだ完璧には治ってなくて、僕は構音障害っていって、それが残っていて。そもそも半身麻痺とか、右手に力が入らないとか、そういうのはなかったんで。ちょっと最初はあったんだけど、それは復活して。ベロ(舌)の筋肉がいま弱ってるから、そのリハビリに通ったり」
その後、「い」の段が続く言葉が言いづらいとして「いい日旅立ち」と言ってみせた。素人の耳には問題なく聞こえたのだが、やはり喋りを仕事にしている身からしたら「まだまだ」という思いがあるのだろう。
話を大きくして騒ぎ立てる輩が出てくる
ただ、ひとつ心配なことがある。それは彼らのコントや漫才中、伊達が一生懸命に説明したり、的を射るようなツッコミを入れたりした時などの、富澤の決めゼリフである「ちょっと何言ってるか分からない」を当面は使えないだろう、ということだ。
単なる「お約束のボケ」であるにもかかわらず、「後遺症に苦しむ人を揶揄している」とか、勝手に話を大きくして騒ぎ立てる輩が出てきそうな気がしてならない。それこそ過去に「水曜日のダウンタウン」(TBS系)のドッキリ企画に、吃音を持つピン芸人・インタレスティングたけしが出演した際に、日本吃音協会からのクレームを含めて大きな反響があり、物議を醸したことを思い出してしまう。
そういえばサンドウィッチマンは東日本大震災以降、「人の死」の重みを改めて身近に感じたことで、ネタ中に「死ぬ」という単語を使わなくなったと聞いたことがある。宮城・気仙沼でのロケ中に被災し、ほどなくして「東北魂義援金」の口座を開設。今でも被災地を訪問しながら寄付を呼びかけてきた彼らの、好感度うんぬんを抜きにした人間性がよく分かるエピソードだ。そんな彼らが意図して誰かを傷つけることなど、ありえないではないか。
後遺症を完全に克服して、おかしな詮索などされぬほどの状態で「ちょっと何言ってるか分からない」をバシッとキメてくれる日を待っている。
(堀江南/テレビソムリエ)
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