社会

「バイトテロ」で倒産したそば店の“ヤラレ損”過ぎる結末(1)ツイッターへの投稿がきっかけで倒産に追い込まれ…

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 相変わらず「バイトテロ」が問題になっている。最近も「すき家」のアルバイト女子高生が店内で自身の猥褻画像をネットに投稿したことが発覚したばかりだ。だが、東京・多摩市にあったそば店「泰尚」の場合は深刻だ。店が倒産したばかりか、3300万円の負債を負ったのに、アルバイト学生との和解金はその10分の1にも満たなかったのだ。

〈彼らのやったことは一生許すことはできないし、その子も憎いですしその親達にさえあきれるばかりです〉(原文ママ)

 これは「事件」後に泰尚の経営者の女性、小川純子氏がさるビジネス誌に送ったとされる「憤怒の手紙」の一部だ。

 多摩大学のアルバイト学生が泰尚の厨房内の食洗機に脚を入れはしゃいでいる画像をツイッターに投稿したことが発覚したのは2013年8月9日。画像には「洗浄機で洗われてきれいになっちゃった」というコメントまで付いていた。他に、流し台に足をかけたり、胸をはだけ店の茶碗を胸に当てる画像もあった。

 ネットは炎上し「不潔だ」といったクレームが店に相次ぎ、たちまち閉店。泰尚は、東京地裁に破産を申請して同年10月には破産手続きが決定した。

 泰尚は前代表の小川泰司氏が84年に創業。最盛期には町田、多摩市で3店舗を営業し、11年5月期には約1億2000万円の売り上げも計上していた。が、その後、経営が行き詰まり、3年前に泰司氏が死去。純子夫人が経営を引き継ぎ、多摩市の「永山店」のみでの再建を図った。その途上で「テロ」にあったのだ。

 あらためて、泰尚があった現場付近を取材すると、近所の主婦が言う。

「そばは腰があっておいしかった。頑張っていたのにねえ。残念よ」

 別の主婦は、

「バイト学生がやったことでも、経営者の管理不行き届きということになってしまう。亡くなった旦那がいたら、こんなことにはならなかったのにねえ」

 と残念がる。

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