政治

民意なき政界ドロ仕合(6)「ワシの減税論を説明したい」

「3大都市連合」には乗り遅れた形となった河村氏。だが、石原氏とは連携を取るつもりはないのだろうか。
 石原さんは、(一橋)大学の先輩に当たる人。意見が合う部分もある。ワシも靖国神社の参拝には賛成。別に右に寄っとるとか、そういう極端なことを言っとるわけじゃないですよ。一般の犠牲者に対して、もっと保障があってもええんじゃないかということです。
 それで、その先輩が、ワシの減税論について誤解されとるようなんで、説明はしに行きたいと思っとります。減税なんてバカだとおっしゃっとるけども、国が借金だらけだというなら、何でゴージャスな議員会館を建てたりできるんでしょうかね。余ったカネを無理やり公共工事に回しとる国が、借金だらけというのはおかしいでしょう。そのへんの話を、説明させてもらいてゃあ。
 できれば、地方の独立というところで一緒にやりたいけども、石原さんは、そこはあまり言われとらんですからね。
 現状、日本の税収の半分は東京都からのものなんですわ。石原さんはええかもしれんけど、日本全体で見たらこれ、異常じゃにゃあですか?
 地方の魅力を強めて、地域主権を強くするということで、わざわざ06年、国策として地方自治体が減税してもええことになったんですよ。地方も減税による魅力をアピールして競争してくださいよ、ということ。
 でも、どこもやらんもんだで、東京ばっかりに税金が集中する。名古屋はとにかく、減税や情緒ある街づくりに力を入れて、単純だけども人口をもっと増やしていきたいですね。
 橋下氏は「維新政治塾」を開講し、2000人を超える入塾希望者を集めた。また、大村氏も「政治塾」を作り、国政へ人材を送り込もうという動きがある。河村氏は同調しないのか?
「政治塾」については、5年くらい前から考えとったんですわ。ワシも63歳になりましたで、やっぱり経験をしゃべって引き継いでいかんとならんし。既存政党による政治を壊せるような人材を増やしていきたいとは思っとります。
 古巣の民主党をも壊すということなのか。ならば、冷や飯を食わされ、政権批判をしている小沢一郎元代表(69)と手を組んで、永田町を引っかき回すなんてこともありうるのだろうか。
 小沢さんとは、新進党からのつきあいがあるもんだで、仲よくさせてもらっとるというだけですよ。別にワシ、小沢チルドレンではないですから。小沢さんは増税には反対されとるで、その点では共通点はありますけども、まずは橋下さんと一緒に地方の独立、それから中央集権政治、既存政党による政治を壊していくほうが先です。
 でも、ワシは「革命の柱」として「減税」を降ろすつもりはないということだけは、ちゃんと書いといてちょーよ。民主党も自民党も、どっちも増税では、経済は悪くなるばっかり。「増税大魔王」と戦うのは、今んとこ、“河村さん”しかおらんでしょう。

カテゴリー: 政治   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「これは…何をやってるんですかね」解説者がア然となった「9回二死満塁で投手前バント」中日選手の「超奇策」