スポーツ

早実・清宮は太田幸司や桑田・清原クラスの伝説になるか!?

20150729kiyomiya

 例年にも増して注目度が高まる今夏の高校野球。そのなかでも連日マスコミを騒がせているのが、早稲田実業高校の清宮幸太郎内野手だ。西東京大会の決勝では神宮球場が満員となるなど、早くもスターの座を確保したと言えそうだ。だが伝統の高校野球にはこれまで、その清宮を上回るスターがいたのである。

 高校野球の歴史のなかでも最大級のスターと言えば、三沢高の太田幸司投手をあげるオールドファンは少なくないはず。68年~69年に3季連続で出場し、3年夏の甲子園では東北勢で初となる決勝に進出。延長18回と翌日の再試合を合わせて27イニングの熱投は今でも語り草だ。

 ファンレターも日本中から殺到し、当時は「東北地方 太田幸司様」と書くだけで届いたという逸話も残る。近鉄入団後は、本拠地の日生球場にそれまでなかった女子トイレが新設されるなど、野球選手の追っかけ女子が誕生したいう意味で、まさにエポックメイキングな選手だったのである。

 太田の約15年後に現れたのは、桑田真澄と清原和博のKKコンビだ。PL学園で5季連続出場を果たした2人は、投手の桑田が通算20勝、強打者の清原が通算13本塁打という甲子園記録の持ち主でもある。甲子園では実に26試合を戦っており、この数字に清宮が近づけるかどうかも注目のひとつだろう。

 KKコンビが凄いのはプロ入り後にも活躍したところ。桑田は通算173勝、清原は歴代5位となる本塁打525本を放っている。また桑田は巨人で4回、清原は西武と巨人で計10回の日本シリーズ優勝を経験。PL学園でも優勝2回、準優勝2回の成績を残しており、まさに常勝の名にふさわしいコンビだったと言える。

 こういったかつての超大物に、清宮が近づく姿を見られるのもまた甲子園の醍醐味だろう。早実の初戦が満員札止めになる可能性はかなり高いが、伝説の証人になる機会を求めてスタンドに足を運んでみても面白そうだ。

(金田麻有)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<夏ウツ>日照時間の長さが睡眠不足と関係!?

    340060

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<めまい>ストレスや睡眠不足で耳鳴りや難聴も!?

    339610

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<胃の不調>寒暖差ストレスで自律神経の乱れ!?

    336213

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
巨人・甲斐拓也「自信満々の交流戦データ」がまるで役立たず…1イニング複数失点の「起用問題」
2
広瀬すずの代表作「ちはやふる」で先にキャスティングされていたのはのんだった/代役女優の「替えが利かないブレイク魔術」(3)
3
3A自由契約の藤浪晋太郎獲り「自粛ムード」を生んだ日本ハムの「チーム内ウハウハ事情」
4
「アッコにおまかせ!」から芸能ニュースが消えた…和田アキ子の「無自覚な舌禍」を阻止せよ
5
「ロボット審判」導入に江川卓が異議!長嶋茂雄と球審の「ド真ん中をボール」判定事件が…