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記事全文を読む→荒ぶる「刑事ドラマ」の男たち(2)西部警察 柴俊夫インタビュー
2月15日、石原プロ創立50周年を記念して刑事ドラマの金字塔「西部警察」(テレビ朝日系)のDVDBOX「西部警察 PART1セレクション 大門BOX1」(ポニーキャニオン)が発売された。「西部警察PARTⅢ」に“大将”こと山県新之助役で出演していた柴俊夫(64)が当時を振り返る。
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「友ちゃん(三浦じる沖田刑事の殉死を受けて、僕に話が来ました。渡さんが『柴さん、荒唐無稽な番組だけど、つきあってくれますか』って挨拶してくれてね。喜んでお引き受けしました」
過激な爆破シーンやアクションが話題を呼び、スタントで廃車にした車の台数は4800台に上る、という伝説もある。そんな「西部警察」は、刑事のキャラクター作りにもこだわる。「“大”の武器はマグナム44。どの角度がかっこいいとか、撃ち方も相当練習しました。トレードマークのイッセイ・ミヤケのつなぎは、僕がアイデアを出したものです。ブーツも履いてミリタリー風にキメたら社長(石原裕次郎)=当時=に『まあいいんじゃない』って言ってもらった」
撮影に入り、柴は“荒唐無稽”の意味を身をもって知ることになる。
「犯人を追っかけるシーンがあるんだけど、それが普通の追っかけじゃない。火薬とガソリンを大量に使って火の中を車で突っ切る、上からドラム缶は降ってくる、頭上で火柱が走る、まるで戦場を走っているようだった。マジで『オレ何やってんだ!?』って思ったね(笑)。それが撮影しょっぱな。驚きの連続だったよ」
撮影には、もちろん危険も伴う。
「爆発装置を5個設置したのに4個しか爆発しなくてね。演技しながら『5発目はどこにあるんだろう!?』ってそればっかり気になって。突然ドカーン!ときてね。スタッフが『ごめん、ごめ~ん』って言うわけ。もう頼むよ~みたいな(笑)。でも、爆破は西部警察の十八番だから、みんな必死でしたよ。現場に消防隊も待機させてね」
アクションシーンもさることながら、故・石原裕次郎(享年52)と渡哲也(70)の二大スターと共演したことも柴には忘れがたい思い出だ。
「石原さんと渡さんとの撮影初日。オレが課長部屋に入るシーンなんだけど、ドアを開けたら2人が俺のほうを振り返って、目が合うわけ。うぁっ、日活の大スターがいる! と思ったら興奮してNG出しちゃったよ」
「西部警察」は日本縦断ロケも売り。特に地方ロケの宴会は今でも語りぐさになっている。「石原プロでは“食わない者は男じゃない”という風潮があって、とにかく飲み食いは豊富だった。お酒も下戸の舘さん以外は、とにかくみんなよく飲む。飲みつつも明日もロケが早いから『俺らはそろそろ‥‥』って言うと今度は渡さんに『大丈夫だよ、お前ら寝なくたって』って引き止められるんだよね(笑)」
特に盛大だったのは地方ロケのお国入り。さながら大名行列のようだった。
「キャリアカー(車両運搬車)13台で移動するんだけど、インターを出発する時には、西部警察のテーマ曲をかけて乗り込むんだよ(笑)。もうロケというより儀式みたいなものだよね。桜島のロケの時には何千人と見物人が来てね。町をあげてのお祭り騒ぎ。さすが石原軍団だなと思ったね」
刑事ドラマ史に名を残す名作に出会えた柴は最後にこう語る。
「映画だったらこれぐらいのアクションシーンもできるだろうけど、それをテレビでやった『西部警察』は画期的だった。今でもロケで地方に行くと、会うみんなに『西部警察、観てました』って言われる。うれしいよね。また石原プロから刑事ドラマのお誘いがあったら? ぜひやってみたいね。今はもう走れないから、小林昭二さん(享年65)の演じたおやっさんみたいな懐の深いベテラン役がいいですね」
「西部警察」だからこそできた過激なアクションの数々。これはもうテレビ界の貴重な財産だ。
この続きは全国のコンビニ、書店で発売中の『週刊アサヒ芸能』でお楽しみ下さい。
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