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記事全文を読む→天才テリー伊藤対談「高野人母美」(3)一睡もできぬまま試合に臨みます!
テリー ボクシングと聞くと、俺みたいな素人はすぐ「減量苦」をイメージするけど、高野さんはどう?
高野 やっぱり私も減量では苦労しますね。私はスーパーフライ級で52キロなんですけど、試合ごとに違う階級でやってきたので苦労することが多いです。
テリー バンタムとスーパーフライなんて1.3キロぐらいしか違わないから、俺だとちょっと食べるのを我慢すればすぐ落ちるけど、ボクサーの体はそうじゃないもんな。
高野 そうですね。特に試合前のしぼった状態から体重を減らすのは、ホントに大変です。
テリー 具体的にはどうやって落としていくの?
高野 まず1日6~10リットルぐらい、常にたくさんの水を飲み続けて、ある段階から食事を抑えるんです。そうすると体が水分だけになるんです。
テリー へ~、そうなの。
高野 そこから今度は、飲む水の量をどんどん減らしていくんです。体はまだ水をたくさん飲んでるんだと勘違いしていますから、残った水分がそのまま汗やおしっこになってどんどん出ていくんです。
テリー 減量も極限までいくと、よく肌が砂漠みたいになるっていうよね。
高野 そうですね。ガサガサになります。
テリー そういう時は、保湿クリームとか塗るの?
高野 いえ、それも肌が吸い込んで何グラムかの体重になってしまうので、ガサガサのまま、何もしないですね。
テリー ボクシングって、本当に過酷なんだな。
高野 あとホルモンバランスが乱れるので、生理も止まったりします。
テリー あちゃー。そんな状態で試合の前日は眠れるの?
高野 一睡もできないですね。計量が終わると久しぶりに食事をするんですけど、それで目が冴えてしまうんですかね。あと、緊張もあるし、計量をパスしたホッとした気持ちもあるしで、いろんな感情があってなかなか眠れないですね。
テリー 計量が終わったら、まず何を食べますか?
高野 すっぽん鍋です。いつも行っているお店があって、そこで体力をつけて、家に帰るという感じです。
テリー でも、家に帰っても眠れないんでしょ。そうすると何をするの? 試合のことを考えたりとか?
高野 試合って生モノですから、いくら考えたところで、そのとおりにはならないんですよね。だから、試合の内容より、どうやって気持ちを高めていくか、リングの中であきらめないようにするにはどうすればいいのか、みたいなメンタル面のことをよく考えますね。
テリー 眠れないとは言っても、1、2時間ぐらいはウトウトするんでしょ?
高野 いえ、私はホントに一睡もできないんです。というか、試合の1週間ぐらい前から、ほとんど寝られないですね。
テリー えっ!? そんな状態でボクシングなんかできの?
高野 自分でも信じられないんですけど、やっていますね(笑)。試合中もアドレナリンが出ているせいで、殴られても全然痛くないんですよ。
テリー いやあ、聞けば聞くほど、俺には縁遠い世界だな。
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