社会
Posted on 2012年04月27日 10:58

石原都知事は知らない 首都高速「震度6で大崩落」の驚愕実態(4)「造り直す方向で考えたい」

2012年04月27日 10:58

 渡辺氏はさらに警鐘を鳴らす。
「阪神高速が阪神・淡路大震災で倒壊した時、一部には手抜き工事を疑う声もあった。それでなくても、首都高は長年にわたる酷使で経年劣化が進行し、建設年次の古い路線などはまさに重症。路盤を張り替えるため、アスファルトを引き剝がしてみたら、下のコンクリートがボロボロの状態だった――そんなこともあったと聞いている。
絆創膏を貼ってその場を凌ぐ応急措置は、もはや限界に来ていると見ていいでしょう」
首都高のウェブサイト内にあるドライバーズサイトには、「大地震が発生したら」と題し、
〈停車するときは左側か右側に寄せ、緊急車両用に中央部を開けてください〉
〈二次災害防止ため、自分の判断でむやみに行動しないでください〉
 などと書かれている。しかし、首都高そのものが崩壊してしまえば、「停車するときは」も「二次災害防止のため」も何もない。こんな注意書きにむなしさを覚えるのは、恐らく筆者だけではないだろう。
 誰しも恐怖を覚える一連の疑念に対して、首都高広報室は、
「阪神・淡路大震災以後、当社は必要な補強工事を着実に進めてきました」
 と実績をアピールする一方、例の「生コンに廃材」の一件については、困惑気味にこう答えた。
「当時も施工段階での立ち会い検査は行われたはずです。そんな話は聞いたことがなく、コメントのしようがありません」
 しかし、建物にせよ道路にせよ橋にせよ、関係者の間で高度成長期の「粗製乱造」が問題視されてきたのもまた事実。そんな中、首都高速道路株式会社では今、社内に調査研究委員会を立ち上げ、首都高の大規模更新のあり方について、検討が進められている。
 今後も絆創膏による応急措置を続けていくのか、それとも建設年次の古い路線を造り直すのか。国交省をはじめとする関係各機関との議論は始まったばかりだが、首都高広報室にこの一件についての見解を尋ねてみると、
「当社としては、造り直す方向で考えていきたい」
 はからずも、こんなホンネが返ってきたのだ。
「いまさら60年代の粗製乱造の責任を追及してみたところで意味はない。問題を一気に解決するには造り直しがベストだが、その場合は建設費用の一部を通行料金に転嫁せざるをえない。安全を取るか、経済を取るか、悩ましい問題だ」(前出・旧建設省OB)
 老朽化した路線の安全性は「待ったなし」の状況にある。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年10月27日 14:45

    「本格復帰に向けた観測気球を兼ねているのでしょう」こう話すのはさる芸能ジャーナリストだ。10月26日に開催された東京国際映画祭のレッドカーペット。雨が降りしきる会場で報道陣や観客の目をひと際引いたのが、女優の永野芽郁である。主演とプロデュー...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年10月29日 11:30

    今年のお笑い賞レースは10月17日に「キングオブコント」が終わり、あとは11月1日の「NHK新人お笑い大賞」、そして12月の「M-1グランプリ」を残すのみ。賞レース番組では審査員の採点、コメントが大きくクローズアップされるが、その責任の重さ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    芸能
    2026年10月29日 15:45

    前巨人2軍監督・桑田真澄氏の次男でタレントのMattから「性被害を受けた」として、一昨年から今年にかけて、警視庁に複数の被害届が提出されていたと「週刊文春」が報じている。それによると、1人目の被害者は今年1月、都内でMattと美容系インフル...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/10/27発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク