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記事全文を読む→球界スペシャル対談 伊原春樹VS尾花高夫(2) 何で投手コーチが2人もいるの(笑)
尾花 数はいるんですけど、まだ整備できていないですよね。抑えは山口、西村でいくみたいですが、その前を誰に任せるかが確立できていません。開幕ダッシュの失敗は打線の不調と思われがちですが、その陰で、リリーフの問題があったように思います。
伊原 それを象徴しているのが開幕2戦目の投手リレーだったね。先発の澤村に代えて、病み上がりの久保をマウンドに上げてしまった。もともと久保は140キロ後半のボールを投げるピッチャーだけど、調整不足で球速は130そこそこ。澤村の豪速球を見たあとにそんな遅いボールが来たら、相手バッターは喜んじゃうよ(笑)。
尾花 そうなんです。簡単にボールを見極められていましたからね。
伊原 他にいい状態のピッチャーいるだろう、と思ったよね。
尾花 試合であの状態ですから、ブルペンでも調子が悪かったはずです。投手コーチがちゃんと、監督に調子のよしあしを伝えないといけないですよね。
伊原 久保は一流の投手ということで、投手コーチが調整を丸投げしている気がするね。オープン戦1試合に投げただけなのに、そこで抑えたから大丈夫だと思い込んだのかもしれない。
尾花 投手コーチって、シーズン中は軸になる投手の状態を把握しなきゃいけないんです。まったく逆のことをする人も結構いて、若手に指導ばかりして、主力投手の調整は本人に任せっきり。これは一軍の投手コーチとして失格です。今の巨人の投手コーチがどうなのかはわかりませんが、主力投手こそ、ちゃんと見なきゃいけないと思いますね。
伊原 そもそも、巨人は川口、斎藤と2人の投手コーチがベンチに入っているけど、何で2人もいるのかね(笑)。この2人がリリーフ陣を整備しないと、勝ちパターンが確立できない。尾花の言うことも一理あるね。
――今年の巨人は他球団がうらやむ巨大戦力。これで優勝できなければ、原監督の立場も危うくなるかもしれません。
尾花 巨人は親会社、フロントが優勝するための戦力を整えてくれます。「これだけの戦力を用意したから、結果を残せよ」という、無言のプレッシャーを常に感じていました。
伊原 設備投資をしてくれるのだから、現場は結果を残すしかない。それなら解雇されても納得できる。優勝できなきゃ、明らかに監督やコーチの責任だからね。
尾花 野球は8割方、ピッチャーの出来で勝敗が決まります。だから、伊原さんからいつも「ピッチャーが悪い」って言われていましたよ(笑)。
伊原 それは仕事だからしょうがない。ゲームが終わってから、いろいろ言わせてもらった覚えがあるね。
尾花 コーチ同士って、なあなあじゃいけないですよ。僕の場合、伊原さんからピッチャーのことを言われると「今に見とけよ」と思っていました。反発するのではなく、建設的な関係を築かないと、コーチも成長しませんから。
伊原 コーチが成長しないと、選手も成長しないからね。尾花は考え方にブレがないから、自分はもちろんのこと、選手も仕事がしやすかったのではないでしょうか。巨人が4連覇を逃したのは、尾花が抜けた影響もあったんだ。これは紛れもない事実だよ。
尾花 自分としては、投手陣を作り上げた気がしたので、安心して横浜の監督になったんですけどね。
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