エンタメ
Posted on 2011年09月09日 11:54

本誌名物1000人アンケート 我が青春を彩った「昭和の歌姫」ランキング(4)作曲家・平尾昌晃が明かす「歌姫」の条件 「小柳ルミ子は目ヂカラだけでデビューできた」

2011年09月09日 11:54

 日本の歌謡史に名を残す作曲家・平尾昌晃氏は、数多くの「歌姫誕生」に立ち会った。プロのヒットメーカーが見た「売れる条件」とは何だろうか―。

「今だから言えるけど、ルミ子に最初に会った日は歌は聴いていない。燃えるような力強い目を見ただけで、当時の渡辺晋社長に
『僕に曲を書かせてください』ってお願いしたくらい」小柳ルミ子(59)と出会ったのは71年だった。実はルミ子の目ヂカラは、極度の近視のために人を見つめるクセだったそうだが、結果的に歌謡界の大きな財産となった。平尾氏が書いたデビュー曲「わたしの城下町」は100万枚を超え、翌年の「瀬戸の花嫁」は歌謡大賞を制した。
「三人娘と呼ばれた天地真理や南沙織の乾いた声に比べると、ルミ子はウエットな声質。それでいて新しさもあり、その声を生かすために和洋折衷のメロディを作ったけど、そこにうまく乗ったよね」
 73年にデビューし、たちまちアイドルとなったアグネス・チャン(56)は、実は平尾氏が来日のきっかけをつかんだ。作曲家としても「草原の輝き」や「愛の迷い子」を提供している。
「香港に行った時に見つけてきたんだ。彼女は香港では冠番組も持っているくらいのスターだったけど、お土産にと渡された彼女のアルバムが凄くよくてね。広東語でカーペンターズを歌っていたりして、その声はセンチメンタルな響きに満ちていた」
 帰国後、すぐに渡辺プロに紹介し、日本デビューが決まったという。
 やがて「平尾昌晃音楽学校」を設立したことにより、そのスカウト網は全国に広がった。大ヒットした「カナダからの手紙」をデュエットした畑中葉子や、石野真子、森口博子、川島なお美、近年では後藤真希や倖田來未も同校の出身者だ。そして─、
「福岡校で松田聖子(49)を初めて見た時はショックを受けたね。中音から高音にかけての声の響きが、今までに聴いたことのないものだった。この子は頑張ったら、凄くおもしろくなるなと思ったね」
 やがて聖子は80年代を代表する歌姫に君臨する。ただ、東京へ行くことは父親が絶対に許そうとしなかった。
「大成する子って共通点があって、聖子みたいに親が猛反対しているとか、あるいは母子家庭で苦労している子とか。歌い手になりたいという強い気持ちが、そうした逆境をはね返すんでしょう」
 主演ドラマの劇中歌を書いた山口百恵(52)も、その一人である。ツッパリ系の「プレイバックPart2」や「ロックンロール・ウィドゥ」と、抒情歌の「いい日旅立ち」や「秋桜」では、対極のはずなのに、百恵が歌えばヒロインとして成り立つ。
「どのヒロインも、実にさりげなく演じているでしょ。それでいて歌の難易度は凄く高い。カラオケで、あきらめる人が多いのも当然」
 平尾氏によれば、真の歌姫の条件とは、単に歌唱力の問題ではない。西田佐知子(72)や、ちあきなおみ(63)を例に出して言う。
「何曲聴いても飽きないし、疲れさせない。僕らは『神音』とか『霊音』とか言うんだけど、脳を揺らすような歌声。そういう人たちが、また出てきてくれないかと願うよ」
 グループばかりでなく、ソロの歌い手として―。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    スポーツ
    2024年10月29日 05:59

    二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)と赤ヘル戦士。大相撲とプロ野球を横断するこの「異色の組み合わせ」に沸き立つのも仕方がなかろう。それは広島カープ前監督の佐々岡真司氏が10月27日に投稿した、インスタグラムのショート動画だった。シンガーソングラ...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年03月27日 13:00

    プロ野球開幕を前に、セ・パ12球団の順位予想が出揃っているが、際立つのは低迷が続く中日ドラゴンズへの高評価だ。OBの岩瀬仁紀氏は早くも昨年末の時点で2位に推し、「実は優勝にするか迷ったくらい」と語る。元監督の森繁和氏にいたっては、開幕前日に...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年03月28日 09:00

    今後は大好きな「タレント業」に全振りすることになるのだろうか。スピードスケート女子金メダリストの髙木菜那が、4月から情報バラエティー番組「ラヴィット!」(TBS系)に曜日レギュラー出演する。開始当初の「ラヴィット!」は評判がすこぶる悪かった...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/3/31発売
    ■550円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク