社会
Posted on 2016年03月08日 09:55

元「投資ジャーナル」会長・中江滋樹 兜町の風雲児の逆襲(3)市場の「中間反騰」を見逃すな

2016年03月08日 09:55

20160310s3rd

 中江氏がさらに続ける。

「おまけに日本は通貨高に苦しむスイスなどとは違って、その真逆の円安だった。だから、マイナス金利にしたってうまくいくはずがない。黒田総裁の参謀の頭を疑うよ」

 そして、安倍総理と黒田総裁はさらなる一手を打ってくる可能性が大きい、と中江氏は語る。

「参議院選挙が7月に実施される。憲法改正という本懐を遂げるには、ここでコケるわけにはいかない。アベノミクスは吹っ飛んでしまったし、自民党にも緩みが出ている。安倍総理は金融緩和と補正予算でもう一度、巻き返しを図ろうとするに違いない。黒田総裁だって、あと2年の任期が残っている。ここで辞めてしまったら、これまでのことがフイになってしまう。こうなりゃ、どんどん(次の政策を)やっていくしかない。破れかぶれで策を講じるはずだ。それに市場が反応して、中間反騰を見せるんですよ」

 中間反騰とは、下落傾向の相場が一時的に上昇に転じる反動高のことを言う。それが本格的に復調すると、本格反騰となる。

「株価というのはね、大暴落のあと、反動もあって反騰するけど、反騰を続けるうちに引き締め策が浸透し、やはり経済環境が悪いとして、再び反騰前の安値を下回ることが多い。で、このままでは参院選を有利な状態で迎えられないかもしれないと、安倍総理は市場が好転するよう仕掛けてくる。僕はそれが5月か6月にあると見ているんですよ。その中間反騰を見逃さず株を売り抜ければ、ピンチをチャンスに変えられるということ。一般の投資家にとっては、これが最後のチャンスとなるかもしれない。しかし、欲をかいてその時に買いにいけば、被害をさらに大きくすることになる。情報が錯綜して、本格反騰だと勘違いする投資家が多いんだけどね。株はね、儲ければ儲けるほど、含み損を持つ。甘い世界じゃないんだよ」

 プロなら株価のチャートからそれが読める。当然、先回りして買いにいき、しこたま儲けるという算段だ。

「安倍総理はなりふりかまわずやってくるだろうから、ひょっとすると消費税増税も見送るかもしれない。庶民にはそれが最も効くからね。安倍総理にとって重要なのは憲法改正。タイミングは今しかない。もしこれを逃してしまえば、次のチャンスはやって来ないでしょう。その意味で、消費増税の見送りはありうること」

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年01月14日 07:30

    昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月19日 07:30

    鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月22日 07:30

    今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/3発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク