芸能

禁断の「密着&激白」清原を知りすぎた男・野村貴仁(6)契約更改の時にアドバイスしたが…

20160324k3rd

 蹴りの指導で体を動かし、汗を流したあとの酒は格別なのだろう。野村氏はおいしそうにビールを飲み干している。

 不意に01年の話になった。その年、清原容疑者の成績は打率2割9分8厘、29本塁打、121打点と、前年までの不調がウソのような活躍を見せた。シーズン終盤まで打点王争いに絡んだものの、悲願のタイトル奪取はならなかったのだが、清原容疑者はとんでもない自慢をしてきたという。

「『俺は無冠の帝王と呼ばれているから』とか偉そうに言うてきた時はホンマ驚いたわ。『先輩、無冠の帝王って意味わかっとるんですか? バカにされてるんですよ』と言うたら黙ったわ」

 度重なる赤っ恥をかき続けてきた清原容疑者だが、同年オフには巨人から年俸4億5000万円(推定、以下同)の4年契約という破格の待遇を勝ち得た。実はその裏で画策していたのも96年にパ・リーグ史上初の参稼報酬調停に持ち込んだ“交渉人”野村氏だった。

「俺は『“1年だけでもいいから、引退後に監督をやらせてください”と契約更改で言え』とアドバイスしたんや。もともと監督になりたかったようやったし、この時はチャンスやった」

 切望していた球界の盟主の座へ、またとない機会だったには違いない。それでも清原容疑者は、

「無理やろ」

 と、弱気な言葉をつぶやいただけだったという。

「『無理なら無理で、金額が上がりますよ。言うたらどうですか』と言うたんや。無理なら別のモンがついてくるのが交渉の基本や。こん時の成績なら言えたはずなのに、ホンマ情けないわ」

 清原容疑者が巨人と決裂するきっかけとなった04年オフの舞台裏についても野村氏は明かしてくれた。

「あん時、最初は球団から30%の減俸を切り出されてたんや。けど、この時も清原は『30%減ってどういうことやろか、野村』と聞いてきたんや。何年も選手やってたのに、こんなんもわからんのや」

 日本プロフェッショナル野球協約には選手の年俸の減額制限が定められている。04年当時、年俸1億円を超える選手は前年比30%まで(現在は40%)の減額しか認められていなかった。選手の同意があれば、上回る減額も可能ではあるものの、選手側は自由契約で他球団への移籍を選ぶこともできる。つまり、当時の状況は事実上の戦力外通告と言っても過言ではなかったのだ。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
JR東日本に続いて西と四国も!「列車内映像」使用NG拡大で「バスVS鉄道旅」番組はもう作れなくなる
2
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
3
舟木一夫「2年待ってくれと息子と約束した」/テリー伊藤対談(3)
4
大谷翔平が「嘘つき」と断言した元通訳・水原一平の潜伏先は「ギャンブル中毒の矯正施設」か
5
リストラされる過去の遺物「芸能レポーター」井上公造が「じゅん散歩」に映り込んだのは本当に偶然なのか