社会
Posted on 2016年06月16日 05:55

知っているだけで寿命が延びる「真・ガン知識」(3)人間ドックの際に尋ねてもらいたいこと

2016年06月16日 05:55

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 とはいえ、タバコを吸わず食生活に気を配っていても、がんになることはある。その際、命運を分けるものはというと──。

「がんは定期的に検診を受け、早期発見すれば完治する場合が多い。だから予防と定期検診の2段構えを常に意識しておくこと。それが最大の対策になります」

 ただし残念なことに、会社で受ける健康診断でがんを見つけることは難しい。

「なぜなら、小さいがんは人間ドックでも見つからない場合も多いから。会社で受ける健康診断では、初期のがんはまず見つからないと思ってください」

 人間ドックで検査する場合も、外せない部位がある。

「日本人のがんによる死因の約4~5割が肺がん、胃がん、大腸がん。だからこの3つの検査は絶対に必要。余裕があれば肝臓、胆囊、膵臓などを検査すれば、だいたい網羅できます。ただ、検査を受けても、がんが小さいと『異常なし』と診断される場合もあるため、定期的な受診が必要になります」

 そして人間ドックに行ったらぜひ病院に尋ねてもらいたいのが、以下の2点。

「病院によってCTマシンの性能は異なりますが、単位が小さいほど、小さながんが見つかります。だから『何ミリ単位で撮れますか?』と聞いてみる。加えて、読影医がいるかどうかも確認するといい。読影医というのは、撮影した画像の専門医。そんなこと聞いていいんですか、と思われるかもしれませんが、何万円も払うわけだから、遠慮しないで聞くべき。自分の身は自分で守る。これが基本です」

 さらに、がんと診断されても誤診もあるため、納得できなければ標本(切り取ったがん細胞)を借りて別の病理医を訪ねるべきで、

「今や、がんについてセカンドオピニオンを聞くのは常識です。だからその際に『標本も出してください』と言えばいい。治療が始まってからでは取り返しがつかなくなるケースもあるので」

 さて、検査の結果、がんが発見されたとしよう。現在はがんと診断された場合、大半は告知されることになる。これは、がんは患者と医師が協力して治す病気であり、「患者の知る権利」としてインフォームドコンセントが確立されたからだ。

「ところが国立がん研究センターの論文によれば、日本でがん告知を受けた患者さんが1年以内に自ら命を絶ってしまう確率は、一般市民の自殺率に比べて、なんと23.9倍。つまりこの数字は、がん告知がいかに自死を促しているかを物語っている。だから私個人は、がん告知が善だという考え方は日本人の文化には当てはめられないと思っています。気の利いた医師は、告知の際に『ご家族と来てください』と言うはず。その場合は家族と行くこと。家族がいれば安心できるし告知されたあと、医師からの説明も(家族に)聞いてもらえますから」

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