芸能

2人で売れる必要はなし?「M-1」ベストコンビに吉本芸人が選ばれなかったワケ

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 お笑いの王国として知られる吉本興業が、まさかのトップ陥落だ。歴代のM-1グランプリ王者からベストコンビを選ぶアンケート調査において、非吉本芸人のサンドウィッチマンがダントツのトップに選ばれたもの。しかも3位にはアンタッチャブルがランクインし、11回にわたるM-1グランプリの歴史で2組しかいない非吉本芸人が、上位を占める結果となったのである。この結果についてお笑い系のライターはこう評価する。

「下位の顔ぶれにはそれぞれ、下位に留まる理由があります。チュートリアルやますだおかだ、フットボールアワーは片方ばかりが活躍しており、コンビ漫才のイメージが希薄です。笑い飯とパンクブーブーは腕があるのに見た目が地味で、ライト層に食い込めないタイプ。そしてNON STYLEとトレンディエンジェルはキモキャラが先行し、漫才の印象を残せていません」

 それに対して2位・中川家は実の兄弟であり、4位・ブラックマヨネーズは「一緒にいるほうが面白い」と語るほどのコンビ愛で知られるため、コンビ漫才の印象が強かったのかもしれない。ただお笑い王国の吉本では、必ずしもベストコンビが揃っている必要はないとの見方もある。前出のお笑いライターが指摘する。

「吉本は単なる芸能事務所ではなく、番組制作やCSチャンネル運営まで手掛ける大手の制作会社という顔も持ちます。人気バラエティ番組の制作に関わる例も多く、チュートリアル徳井義実やフットボールアワー後藤輝基らがMCとして活躍しているのは、吉本としては狙い通り。芸人の側もコンビ漫才にこだわる必要がないので、自分の長所を伸ばしやすいのがメリットですね」

 もしかしたら吉本では「ベストコンビって儲かりますのん?」と、このランキングを高みの見物で眺めているのかもしれない。

(金田麻有)

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