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記事全文を読む→猪瀬直樹が「尖閣奪取」の秘策を明かした(2)
「都が尖閣所有」のメリット
──この寄付金の動きが猪瀬さんの発想からひょこっと拡大していったのが大きいよね。
まあ、石原知事の尖閣に対する執念だよね。執念があって、ずっと所有権者と交渉して「そろそろいいよ」みたいな感じになってきたところでサプライズ発言した。
──尖閣は、いつごろ購入の運びですか?
要するに、現在、所有者は国から家賃を年間2400万円ぐらいもらっているわけですよ。来年の3月31日が契約切れだから、もちろんそれまでに実質的な形を作ってなきゃいけないわけでね。
尖閣の問題は、今問題になっている竹島や北方四島とは性格が異なります。竹島は、韓国に実効支配されている。北方四島は、獲られちゃってるものだから、あくまで交渉事。しかし、尖閣はもともと我々のものだ。そこに戦前工場があったりとか、実態があったわけだから。それから安保条約のもとで米軍の演習もやっていたわけだから。ですから、沖縄返還の時に還ってきているわけです。
──小笠原、硫黄島、南鳥島、沖ノ鳥島。これらは全て‥‥。
東京都です。尖閣は東京でなく沖縄県石垣市だけど、東京が所有するメリットはある。小笠原は自然遺産。東京都は、自然遺産とかの海洋調査を含め環境調査のノウハウを持っている。その自然調査の協力もできる。さらに尖閣にはヤギが700頭くらいいるんだ。普通の家畜じゃなく繁殖しちゃったのが。日本青年社が尖閣に灯台を作る時、ヤギのつがいを持っていったらそのつがいが増えちゃった。その後、誰も上陸しないから。東京都が持つ意味がある。
──それにしても石原さんとのコンビがうまくいっている。
やっぱり作家同士の言葉があるからですね。都庁も霞が関も役所って役所の言葉で動いてますよね。「霞が関文学」っていう言い方もあるけど。
今回2回目ですけど、都で甲子園野球のトーナメントみたいに大学生を集め「言語再生プロジェクト」の一環で、本を読み、5分でその書評をやる「ビブリオバトル」という書評合戦をやってます。
──都庁でも言葉の教育をやっているんですね。
新入職員全員に、言語研修を義務づけてます。説明する時に、根拠を述べなきゃいけないと。当たり前なんだけど。よくテレビのコメンテーターで、「こう思います」とか言っている。思うのは勝手だろと。それより根拠を言えよと。そのように、きちんとした説明のしかたを訓練させている。
──副知事として次々新しい軸を打ち出してますね。
僕が、副知事としてここに来た時には、机と椅子と部屋しかない。例えば、いきなり松下電器の副社長になれって言われ副社長室に行ったら事業本部はないというようなもの。だから新しい市場を創っていかないといけない。そうすると、縦割りの組織から人を集めプロジェクトチームを作らなくちゃいけない。チームを作った分だけが権限なわけ。動かないと、何にもないわけだから。だから“新製品開発”をどんどんしているわけです。
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