芸能
Posted on 2016年07月31日 09:57

追悼・大橋巨泉 愛弟子・共演者が語るゲバゲバ型破り人生!(1)TV界の常識を破壊した型破りな素顔

2016年07月31日 09:57

20160804e1st

 昭和の巨星逝く──。「11PM」をはじめ、「巨泉×前武ゲバゲバ90分!」「世界まるごとHOWマッチ」など人気番組の司会者として一世を風靡した大橋巨泉さんが、去る7月12日、82年の人生に幕を下ろした。豪快で型破りな素顔を愛弟子らが“まるごと”明かした。

「どうぞ大橋巨泉の闘病生活にあっぱれをあげてください。勇敢に戦ってきました。特に4月からの3カ月間は死を覚悟し、全てを受け入れて一言も文句を言わず、痛みを訴えず、じっと我慢をしてくれました」

 47年間連れ添った妻・寿々子さんは報道陣に配った文書で夫をそうたたえた。

 05年に胃ガンの手術をして以来、11年間にわたってガンとの闘病を繰り広げてきた。13年に咽頭ガン、14年にリンパ節のガン、そして昨年には肺ガンが判明し、今年2月には左鼻腔内にガンが見つかった。まさに満身創痍だった。 

 巨泉さんにスカウトされて約40年前にフリーに転身した愛弟子のキャスター・小倉智昭(69)が述懐する。

「18日に営まれたお通夜で最後のお別れをしてきたのですが、巨泉さんの体は細くなり、昔の面影はなくなっていました。いろいろ口うるさい巨泉さんが、死が近づくにつれ、最後のほうはありがとう、ありがとうとしか、言わなくなっていました。奥さまの寿々子さんによると、亡くなる直前、巨泉さんは言葉が出なくなり、指を折り曲げ、3と9でサンキューって感謝を表したといいます」

 90年に55歳で「セミリタイア」した際には、今後の生き方について、

「まず第1には健康ですね。第2はパートナー、つまりカミさん」

 こう語って第一線を退いた巨泉さん。テレビ界に残した功績はあまりに大きい。真っ先に浮かぶのは、65年にスタートした「11PM」(日本テレビ系)だろう。

「ボイン」の流行語を生んだ伝説の深夜番組で、アシスタントを務めた松岡きっこ(69)が収録の舞台裏を明かす。

「現場では完璧主義者でゲストの事前調査も入念に行っていました。しかも努力家。でも、そんなそぶりは見せずに、『俺、本なんて読んでない』なんて言う。しっかり勉強しているんですけどね。そうそう、いつも本番ギリギリにスタジオ入りしていましたが、台本はきちんと覚えて収録に臨んでいましたよ」

 競馬、マージャンなどのギャンブル、そして裸をテレビで取り上げるのは当時タブーとされていた。

「どんなにアブないネタを扱う際にも、巨泉さんは『俺が責任を取る』とおっしゃっていました。だからこそ、スタッフ一丸となっていろんな企画に挑戦できたのだと思います」(松岡)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク