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記事全文を読む→五輪戦士の「黒メダル」25年史(4) 06年トリノ「男子ハーフパイプ」代表 成田童夢が明かした「大バッシング」の真実 「五輪には知名度を上げるために出たんです」
天才スノーボーダーの呼び声高く、06年のトリノ五輪(ハーフパイプ)で金メダルを期待された。しかし派手なパフォーマンスや数々の迷言で目立ったのとは裏腹に、まさかの予選敗退。バッシングの嵐にさらされた成田童夢(26)が今、真相を激白する。
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トリノでの童夢は1回目の滑走で点数が伸びず、2回目は失敗。雪面を叩いて悔しがった姿が印象的だった。
オーバーアクションと受け取られたかもしれないけど、ほんとに悔しくてつい出てしまった行動でした。でも、あれはスポンサーさんにすごく怒られました。「何で、お前はボードを見せないんだ」と。普通、滑り終わったらボードを脱いで立てかけて、テレビに映るように見せなきゃいけない。でも、こっちはそれどころじゃなかったんです。
そして、あの五輪を童夢は「記録には残らなかったですけど、記憶には残ったかな。そっちのほうが僕には重要だった」と振り返る。
中学3年の時、進路について父親に相談したんです。僕は「声優の仕事をしたい」「芸能人になりたい」「少なくともアニメに関わりたい」と。すると父親は「そういう仕事をやる人はもっと早くからやっているんだぞ。だったらお前、まずはオリンピックに出て知名度を上げて、それから転身したほうが早いんじゃないか」という返事でした。それも一理あると思って「わかった、オリンピックに出る」「じゃあ、死ぬ気でやれよ」という会話になった。
だから、小さい時からのその夢を実現したくて、僕はオリンピックに出たんです。
そして迎えた五輪本番では“ビッグマウス〞ぶりが目立っていたが、実はそのセリフも、アニメ作品の影響が色濃く出ていたのだという。
決勝での演技構成を聞かれて「最高のメインデッシュを用意します。童夢のフルコースを召し上がれです」と、キザに答えました。実は、これは「ワンピース」(尾田栄一郎氏原作の少年漫画)に出てくる料理人のキャラクター・サンジのセリフを使ったんです。しかも漫画本編では言っていない。アニメ版限定のセリフ。わかる人は、あれ?どこかで聞いたぞ、と思う。
滑る前に「国民的行ぉ〜事!」と言ったのは、滑走の時、会場にKREVAさんのヒップホップ「国民的行事」を流していたからです。僕、KREVAさんとお友達なんです。でも会場に流した曲とは別に、自分のヘッドホンでは「セーラームーン」の主題曲「ムーンライト伝説」を聴いていました。オリンピックという大舞台で、いちばん好きな曲で精神を安定させたわけですよ。
ところで、トリノ五輪では、男子ハーフパイプの日本選手4人全員が予選敗退。当時、日本チーム内の“不仲〞ぶりも際立っていたという。
時効だから言いますけど、トリノ五輪直前にW杯( 05 年12月)があって、僕が優勝しました。その晩、代表メンバーが集まって打ち上げをしていたら突然、後ろから頭を殴られた。「痛った〜」と振り返ったら、国母(和宏)選手(23)がテキーラの瓶を持ってヘラヘラ笑っているんですよ。
でも、ここで僕が組みついていってもしかたない。五輪直前にケンカはまずいだろうと諦めました。
あれから6年以上の歳月が流れ、現在の童夢の肩書は、「サブカルチャータレント」。スノーボードに萌えイラストを描いた“痛板〞を普及させる「日本痛板協会名誉会長」を務め、秋葉原でアニソンDJ をこなすなど、オタク文化を世間に広めるべく活動中だ。苦い経験を乗り越え、予定どおりの夢をつかんだようである。
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