スポーツ
Posted on 2016年11月18日 12:56

貴乃花VS八角「トップの座」攻防の仁義なき工作現場(3)「お情け裁量」で寝返らせた

2016年11月18日 12:56

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 スポーツ紙記者によれば、

「先代は『稽古場の家賃も払わずに居座りやがって。出て行け』と露骨に敵意を剥き出しにした。現親方も負けてはいない。どこまでいっても平行線でした」

 元力士が解説する。

「そもそも濱錦に春日山継承の話を持ってきたのは、協会で暗躍していた外部理事のX氏だと言われます。身銭を切らずに部屋持ち親方になれるぞ、と。当時、相撲協会は一連の不祥事で公益法人として残れるかどうかの瀬戸際でした。この際、かねてからトラブルの元になるとされた年寄株は売買を禁じ、協会が一括管理ということに落ち着いたのですが、だからX氏の言葉には説得力があった」

 つまり、部屋の家賃を払えという主張はともかく、年寄株の代金を支払えという先代の訴えは当たらないことになる。

 しかし、今年8月に下った判決は、それとは真逆。「現春日山親方が名跡や部屋を継承するには少なくとも1億8000万円が必要になる。名跡継承に必要な金額から、すでに支払っている分を引いた1億7160万円を支払うのと引き換えに、証書を引き渡す」というものだった。

 証書不所持という「無免許状態」が続いていることに加え、9月の秋場所では力士らと寝食を共にしなかったばかりか、1日も稽古場に来て指導しなかったことが発覚。相撲協会は春日山親方を「師匠として不適格」と見なし、辞任勧告を突きつけた。相撲通の漫画家・やくみつる氏が憤る。

「先代も裁判所もおかしいですよ。年寄株の売買はできなくなったのに、1億7160万円を支払わないと年寄株の引き渡しは認められない、と判決で言っている。実際に春日山親方が親方業を全うしていなかったのかどうかはわかりませんが、株の代金に関するかぎり、春日山親方の主張に分がありますよ」

 ともあれ、在籍する力士23人は同じ伊勢ヶ濱一門の追手風部屋へ移籍。春日山部屋は一時消滅となった。一方で、幕下以下の力士12人が引退届を提出するという騒動にも発展している。親方が言う。

「春日山親方はX氏の勧誘で貴乃花派に傾いていましたが、今回の処分で撤回した。というのも、八角理事長のお情け裁量でどうにか協会に残れることになったため、八角理事長派に寝返ったから。八角理事長が弱みにつけこんだ形です」

 貴乃花親方と八角理事長の「取組」第二ラウンドは始まったばかり。最後に軍配が上がるのはどちらなのか──。

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