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記事全文を読む→アサヒ芸能「スクープ大事件史」Vol.10(3)破天荒芸人「横山やすし」の宿命的生き様
横山やすし・きよしコンビの漫才はいまも繰り返しテレビで放映され、その出色の面白さは色あせることがない。しかし、やすしの天才ぶりは、破天荒で破綻すれすれの性格に裏打ちされたものだった。ゆえに、その暴言と生活ぶりはハチャメチャの連続。しばしば事件を起こしては吉本興業から謹慎処分を受け、ついには追放となる。
その転落のきっかけは、相棒きよしが85年に国会議員になり、十分に漫才ができなくなったこと。プライドの超高いやすしとしては、中途半端な形での芸能生活は虚しい以外の何ものでもなかったのだろう。そして、やすしの焦燥がはっきりと現れ、世間の常識と対立する構図となったのが、89年1月に息子の木村一八が起こしたタクシー運転手殴打事件だった。
やすしがそれまで偉そうに子育て論を展開していただけに、世間は一斉に反発。無責任な教育が息子の暴行につながったのではないかと親の責任が問われた。
89年1月19日号から短期集中連載でやすし一家の内情に肉薄。
〈「一八は表面的には、やすしさんの言葉をなぞって行動したようにみえます。でも、潜在意識の中で憎んでいたかもしれません。自分が暴れることで、父親の顔にドロを塗ろうと……」(一八の卒業した中学の校長)〉
と親子の愛憎をあぶり出す。哀しい人間・やすしが浮かんでくる。
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