芸能

アサヒ芸能「スクープ大事件史」Vol.10(2)絶頂期アイドルはなぜ死を選ぼうとしたのか?

2016_60th_ee-2b

 デビュー2年目のアイドル歌手・岡田有希子が所属事務所が入ったビルの屋上から身を投げたのは、86年4月8日だった。

 自ら死を選んだ原因は、一説には当時42歳とふた回り年齢の離れた中年俳優・峰岸徹への失恋と囁かれた。86年4月24日号によれば、岡田有希子の遺書には「峰岸さんにふられた」とか「好きだったのに冷たくされた」という文字が躍っていたという。

 だが、当の峰岸は、事件当夜の記者会見で「あくまで兄と妹のような関係」だったと、困惑した様子で反駁。自分が原因だったとは思えないと語ったうえ、ほかの理由に推測の輪を広げて会見を終えた。

 アイドル歌手の投身自殺は、中高生や同世代の少年少女たちに大きな衝撃を与えた。以降、全国で後追い自殺が頻発。社会問題化し、国会で論議の対象となったほか、テレビに岡田有希子の幽霊が映っていたという騒ぎまで起きている。

 岡田と違って死には至らなかったが、人気絶頂の中森明菜が、天国から地獄の淵をさまよったのは89年のことである。当時の彼女にはさまざまな軋轢に身動きがならなかった。

 7月11日、マッチこと近藤真彦のマンション(東京・港区)。浴室の洗い場には、リストカットした明菜が血に染まってあおむけに倒れていた。89年7月27日号で、その「自殺未遂事件」の真相を追及している。

 原因は、マッチと松田聖子との“ニューヨークの密会”だった。写真週刊誌の暴露で、事の次第を知った明菜は、惑乱の末に当時、体重が5キロも減っている。先の密会そのものは、聖子にすれば単なる“火遊び”にすぎなかったようだが、明菜にとっては最悪。彼女にとって聖子は“天敵”みたいな存在で、日頃から「百恵さんは尊敬するけど、聖子さんは大嫌い!」と告白する対象だったのだとか。

 こうして恋は暗転したのだが、当時の明菜の左ヒジへの自傷は入院2週間、全治1カ月でことなきを得た。

 その後、明菜は不調が続き、何度か復活が模索されるも現在に至っている。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「京都崩壊」の信じがたい現実…外国人観光客専用都市に激変した「不気味な風景」
2
商品価値が落ちたヤクルト・村上宗隆「メジャー計画変更」で大谷翔平と同じ道を
3
土壌ラドン濃度・衛星観測・上空発光…火山噴火と大地震「前兆キャッチ」の新技術がスゴイ!
4
山尾志桜里の「公認取り消し」騒動を起こした玉木雄一郎は「榛葉幹事長人気に焦った」って!?
5
フジテレビ・山本賢太アナが行方不明に!? 「代役」登場と「謎のテロップ」