エンタメ

俺たちのビートルズを熱く語ろう(2)

「ビートルズを絶対に聴け」は横暴だね

 そんなことを考えていくと、ビートルズ以前にも、以後にも、すばらしい音楽、バンドはたくさんあるわけで、「ビートルズを絶対に聴け」なんて言うのは横暴だと思うんですよ。いまだに「ビートルズはすごい」なんて言って、番組をやっている僕らにも責任があるわけだけど(笑)。時代が変われば「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」(67年/ビートルズ8枚目のアルバム)が、ロック史の金字塔として扱われなくてもいいと思うし、昔の歌が好きならばオーティス・レディングを聴いてもいいわけで、そのほうがよっぽど健全ですよ。

 とはいえ、ミュージシャンを目指しているような人は、絶対にビートルズを聴くべきです。ビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソン、ザ・フーのピート・タウンゼント‥‥あの時代のすごいバンドには、必ずぶっ飛んだ天才がいたんですけど、ビートルズにはポールとジョンという、個性の異なる天才が2人もいた。それだけに確執も絶えなかったわけだけど、例えば、ポールが「サージェント・ペパーズ─」のコンセプトを決定すると、それを受けてジョンは「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」なんていう名曲を、ぱっと作っちゃうわけです。この究極の切磋琢磨は他のバンドでは見られない。そういう意味で、ビートルズの楽曲はネタの宝庫です。言葉は悪いけど、若い人たちが彼らの曲から何かを盗んだっていいと思います。それぐらい「威力」のある楽曲だらけなんですから。今の時代に聴いてもね。

カテゴリー: エンタメ   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「これは…何をやってるんですかね」解説者がア然となった「9回二死満塁で投手前バント」中日選手の「超奇策」