スポーツ

創部1年で選抜出場を果たしたあの高校が甲子園に帰って来る

 創部1年という史上最速記録で選抜出場を果たした高校がある。大会3日目の第1試合に登場する創志学園(岡山)だ。10年に学校が創立されると同時に野球部が創部され、翌11年の第83回大会に出場したのだ。この時は当然のように全員1年生部員ながら、前年の秋季中国大会で堂々の準優勝。史上最速で甲子園大会に出場したチームとして注目を浴びた。それに加えて開会式での選手宣誓という大役も、当時の野山慎介主将が任されることになり、こちらも甲子園史上最速記録として話題となった。ところが試合では北海道の古豪・北海の前に1対2で惜敗し、初戦で敗退した。

 その5年後の16年、リベンジを期して2回目の出場を果たしている。この時は同年のドラフト会議で読売に5位指名される、エース・高田萌生が主軸。高田は最速154キロを誇り、“松坂大輔2世”と呼ばれるほど大会前から注目の右腕だった。

 だが、初戦こそ5対1で東海大甲府(山梨)に快勝したものの、2回戦でこの大会の準優勝校となる古豪の高松商(香川)の前に1対5で完敗。同年は夏の選手権にも初出場を果たし、またも高田がクローズアップされたものの、その肝心の高田が乱調。4対0とリードしていた4回裏に4点、5回裏にも4点を取られ、結局、8対11で初戦敗退となってしまった。要は過去3回、大会前に注目されたものの、いずれも結果を残せなかったチームなのである。

 そして3季連続出場を果たした今大会。初戦で戦うのは絶対的エースの本格右腕・三浦銀二を擁する福岡大大濠。昨年秋の九州大会の覇者で優勝候補の一角に数えられる強豪だ。果たして創志学園は、今回こそ好成績を収められるのか。過去3回と違って、今回はそれほど注目度が高くないのが救いではあるが‥‥。

(高校野球評論家・上杉純也)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
JR東日本に続いて西と四国も!「列車内映像」使用NG拡大で「バスVS鉄道旅」番組はもう作れなくなる
2
大谷翔平が「嘘つき」と断言した元通訳・水原一平の潜伏先は「ギャンブル中毒の矯正施設」か
3
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
4
リストラされる過去の遺物「芸能レポーター」井上公造が「じゅん散歩」に映り込んだのは本当に偶然なのか
5
舟木一夫「2年待ってくれと息子と約束した」/テリー伊藤対談(3)