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拝啓、村田修一「悲願のビールかけ」を心から喜べますか?(2)悲壮感漂うイジられキャラ

 強制指令で早々に帰宅したあなたは、事情を知った奥様に「反省しなさい」と怒られたそうですね。そしてバリカンを持って風呂場へと向かった─。

 翌日、新潟遠征のため東京駅の新幹線ホームに現れたあなたは、みごとな丸刈り。しかも、クールビズゆえノーネクタイでOKにもかかわらず、1人だけビシッと締めていました。その姿がいかにも「反省しています」と見られたのでしょう。チームメイトには驚かれ、練習中には、「いいねぇ」とニヤつく原監督に頭をなで回されていましたね。この姿を見ていたチーム関係者はこう言っています。

「村田は丸刈りについて『みんな笑ってくれるかな、と思って』と言っていた。笑いを取ろう、重い雰囲気を作らないようみんなにイジッてもらおう、という気持ちです。昨年まで所属した横浜ではいわゆる王様であり、若手を引き連れて豪快に飲みに行くなど、完全に親分気取りでした。その王様が今や、巨人では必死にイジられキャラになろうとしている。悲哀を感じるというか‥‥」

 そうまでして巨人で頑張ろうとするあなたの、懲罰明けの打席はというと、5番で先発出場し、5打数1安打。そして懺悔むなしく、悪夢は再び到来します。

 翌9日、同じく新潟でのヤクルト戦。3点を追う6回表、2死満塁。名誉回復の絶好の舞台で打席が回ってきました。その瞬間、またしても予想だにしない言葉に、頭が真っ白になったことでしょう。

「ここは由伸に任せる」

 指揮官は代打・高橋由伸(37)をコールしたのです。現実とはなんと酷なものでしょうか。あなたが茫然とした表情で声をしぼり出したのもよくわかります。

「得点圏打率もよくない。受け入れざるをえない状況だと思う。でも、予想はしていなかった‥‥」

 最高のチャンスで主軸に代打という前代未聞の非情采配。しかも高橋は走者一掃の二塁打を放ち、采配はズバッとハマりました。汚名返上どころか、屈辱の上塗りに、こう言うしか自分を納得させる方法はなかったのでしょう。

「これも強いチームの試練だと思いますし、こういうチームを求めてきたわけですから」

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