芸能

天才テリー伊藤対談「田原俊彦」(1)レコーディングで緊張した訳は‥‥

●ゲスト:田原俊彦(たはら・としひこ) 1961年、山梨県生まれ。高校1年よりジャニーズ事務所に所属。79年3月、高校卒業と同時に上京し、同年10月より「3年B組金八先生」(TBS系)に出演。共演した同事務所所属の近藤真彦、野村義男とともに「たのきんトリオ」として活動、人気に火がつく。80年、「哀愁でいと」で歌手デビュー、シングル75万枚の大ヒット。その後、38枚連続でオリコンのシングルチャートにトップ10入りするなど80年代を代表するアイドルに。88年の「教師びんびん物語」(フジテレビ系)など多数のドラマにも出演、俳優としても活躍。94年、個人事務所を設立。その後も継続的に新曲を発表するなど精力的に活動。現在は「爆報! THEフライデー」(TBS系)にレギュラー出演中。6月21日、73枚目のシングル「フェミニスト」発売。8月26日の横浜・関内ホールを皮切りに全国8カ所のライブツアーも開催する。

 数々のヒット曲を世に送り出した歌手として、また映画・ドラマの主役俳優として、80~90年代を席巻した人気アイドル・田原俊彦。芸能界デビュー、イケイケのバブル期からニューシングル発売の話題まで、どこまでもカッコいいその姿勢に、天才テリーも白旗を揚げた!?

田原 何かテリーさんとあらためてこんな感じで話すのって違和感ありますね。いつも「爆報!(THEフライデー)」の収録で、くだらない話ばっかりしてるから(笑)。

テリー こんな機会でもないと、ちゃんと話すこともないからさ。さっそくだけど、新曲の「フェミニスト」、聴かせてもらいましたよ。今までのイメージとはずいぶん雰囲気が違うね。阿木(燿子)さんの詞も特別な感じで、特に最初の7行はすごいよ。

田原 若い人には書けない詞ですよね。僕、ここぞって時には阿木さんに作詞をお願いするんですけど、今回十何年ぶりということもあって、僕が出した本なんかもしっかり読んでくれて、あらためてこれまでの歩みを洗い直して書いてくれた感じなんですよ。

テリー なるほど。それが女性にリスペクトをささげる歌詞になったと。

田原 そう。僕は実際に小学1年生で親父が亡くなって、女性ばかりの家庭で育ってきたし、この世界に入ってからもファンはほとんど女性。その意味では、ずっと女性に支えられてここまで来られたのかなって。だから、歌詞はすぐにしっくりきましたね。

テリー さすがは阿木さんだ、力を入れて書いてくれたってことだね。

田原 阿木さん、レコーディングの時にも来てくれたんです。でも、こっちとしてはすごい迷惑で(笑)。

テリー アハハハハ! それ、わかるよ。そんな大御所にどっしり構えられたら、キツいわ。

田原 もう緊張感がハンパないんですよ。今回、都内のプライベートスタジオで録音したんですけど、小汚ないし男臭いしで、「こんなところに阿木さんが来るなんて!?」ってみんな浮き足だっちゃって(笑)。しっかり1時間半くらい見てくれて、しかもカップリング曲の収録と合わせて2回も来てくれました。

テリー 阿木さん、それ本気だね。そういうのって、ちょっと挨拶したら帰っちゃうのが普通じゃない。

田原 ええ、阿木さんの中にも「あのメロディに、この言葉はちょっと合わないかも」とか「文字数が足りないかも」みたいな不安がちょっとあったみたいで。

テリー ということは、現場で歌詞がけっこう変わっていったりしたんだ。

田原 そうです、「サビの歌詞もちょっと変えたいんだけど、同じフレーズを繰り返したほうが印象的になるかな?」とか、言葉を足したり引いたり。的確なアドバイスをくれますよ。

テリー そこまでしっかり関わってくれるなんて、うれしいよね。

田原 本当に。僕は阿木さんに言われたとおり、「はい! はい!」みたいな感じでやってました(笑)。

テリー そのおかげで、いい作品になってるじゃない。8月からコンサートツアーも始まるんでしょう?

田原 ええ、例年どおりに。最高のパフォーマンスで、みんなが楽しめるものにしたいと思ってます。

テリー いくつになってもトシちゃんのダンスはキレキレだもんなァ。これまた楽しみだね。

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