11月に入り、朝晩の冷え込みが一段と身に染みるようになると、仕事帰りの赤提灯や大衆酒場で恋しくなるのが、湯気立ち上る燗酒だ。夏場の冷酒一辺倒から温かい日本酒へシフトする左党が増える時期だが、暖簾をくぐって開口一番「とりあえず熱燗で!」と大雑...
記事全文を読む→「監督・北野武」その男、鬼才につき(1)六平直政が体感した「テスト1回」の本番主義
89年、「その男、凶暴につき」で衝撃の初メガホンを取ると、98年にベネチア国際映画祭金獅子賞、03年には銀獅子賞を受賞した。その間、そして現在も世界と対峙する日本の鬼才・北野武監督は数々の現場で撮影哲学や秘話を生み出し続けている。まずは「北野組」の常連・六平直政が口を開いた。
切腹して腸が出てる横で飯
六平(むさか)直政が初めて北野武監督と出会ったのは、99年のことだった。以後、5作の「北野映画」に出演する常連となったが、当時をこう回想する。
「芸能界をはじめ、各界の大物たちが集まった麻布のバー『ホワイト』で、俺と中村勘三郎(当時・勘九郎)さんが飲んでたんだよね。そしたら、たけしさんが店に入ってきたんですよ。勘三郎さんがたけしさんと親友だから、たけしさんを席に呼んで3人で飲むことになった」
北野監督が初対面の六平に語りかけてきたという。
「六平さんの作品、全部見てるよ」
「ホントですか?」
「インチキ臭い刑事役とか、チンピラみたいなのとか、変なのいっぱい出てるでしょ?」
六平の過去の仕事について、北野監督はやたらとうれしそうにしゃべり続けた。六平が恐縮していると、突然、まさかの言葉が聞こえたという。
「六平さん、ちょっとやってもらいたい役があるんだけど」
「えっ? 何でもやらせてください」
即答だった。
「実は、もうキャスティング終わっちゃったんだけどお願いしますよ」
「はい、わかりました」
その場では、どんな映画のどんな役なのかも、聞かなかったそうだ。
六平に用意されたのは、01年に公開された9作目「BROTHER」(オフィス北野/松竹)でのヤクザの組長役。親子の盃を交わすシーンで初登場した。
「北野監督は『六平さんの役は、久松組の上部組織の親分・渡哲也さんの次に偉い“NO2”だから』という説明だけしてくれました。演技指導? 『六平さん、とりあえず御飯食べてて』。それだけ。それ以外、何も言われなかったね(笑)」
初めて体感した北野監督は、とにかく「本番主義」だった。テストを1回ぐらいやったら、すぐ撮影に入ったという。「はい、本番!」の声とともに、六平は言われたとおり丼飯をムシャムシャと食べた。
「あっ、カットカット!
やっぱりアングラ(出身)だからムシャムシャ食べるね」
「ムシャムシャ食べるのはまずいですかね?」
「まぁ、普通の感じで。じゃ本番!」
役者に対して、実に単純なことしか言わない。
「普通に食べたらOKになりました。あとで本編を見たら、大杉漣さんが演じるヤクザの幹部が切腹してる横で、俺が悠然と丼飯を食べてるシーンだったわけ。別撮りだったから全然知らなかった。切腹して腸が出て血だらけになってる横で、俺が飯食ってるんだから(笑)。考えたら怖いシーンだよね」
アサ芸チョイス
脳梗塞で療養中だった伊達みきお(サンドウィッチマン)が、10月31日の「サンドウィッチマンザ・ラジオショーサタデー」(ニッポン放送)で、2カ月ぶりに復帰した。「さあ、時刻はお昼の1時を回りました。こんにちは。サンドウィッチマンの伊達みきおで...
記事全文を読む→泉ピン子が訴えられた。映画製作会社「HumanPictures」が11月3日、所属監督の映画「AYUMI」と「養父」に出演したピン子に対し、損害賠償を求め2日付で東京地裁に提訴したと、公式Xで公表したのだ。問題が発生したのは、10月23日に...
記事全文を読む→毎日のように見聞きする「不正アクセスによる情報漏洩」のニュース。もはや情報漏洩していない企業のほうが珍しいんじゃないのってくらいだし、それどころか官公庁にまで被害は及んでいる。三菱UFJフィナンシャル・グループが、2027年3月までの開業を...
記事全文を読む→
