芸能

歌姫たちの「壮絶事件」61年(4)<歌謡界の重鎮>敏いとうオンステージ

 騒動を引き起こした歌姫たちの「素顔」を数多く知る歌謡界の重鎮、敏いとうが今だから明かす──。

 島倉千代子(享年75)はヘビが好きだったね。ペットでニシキヘビみたいな大きなやつを飼っていた。ヘビって脱皮して大きくなるでしょ? だから、再生とか無限という意味があって、昔から金運を生み出すと考えられてきたんだけど、その言い伝えはウソだよね。だって、彼女ぐらいカネに苦労した人はいないよ。

 あの占い師の細木数子がずっと彼女の“面倒”を見ていたんだよな。俺は島倉に借金について詳しいことは聞かなかったけど、ダマされやすいんだろう。

 いつだったか、東北の巡業先で「敏さん、抱いて!」と彼女に突然、言われたことがあった。ふだんは着物で隠れてるけど、ああ見えて、いい体してるんだよ。特にヒップがね。「明るい所でするのが好き!」なんて、冗談っぽく迫られたことがあったけど、あれはなんだったんだろう(笑)。それぐらい心も体も借金で疲れていたということだったのかもしれないな。

 借金といえばさ、石川さゆり(59)も、56億円の負債を抱えたパトロン男の連帯保証人になっていて、大きく背負わされたことがあったよな。

 あの男のほうは宮崎の金持ちで、石川はヒマさえあればわざわざ宮崎まで会いに行ってたね。男もうまく回ってて羽振りのいい時はバンバン金出してたから、彼女が忙しければ、宮崎から東京まで帰るのにヘリコプターをチャーターしてたんだからな。

 13年に飛び降り自殺した藤圭子(享年62)とも交流はあった。彼女はギャンブルに目がないんだ。依存症と言ってもいい。中でも麻雀が大好きだったね。もう時効だろうから言うけど、サシウマ(特定の一人との順位争い)で50万とか100万という、とんでもないレートで一晩中、賭けていた。しかも昔から彼女は、現金払いじゃないと怒って、いつでもまとまった現金を持っていたからね。晩年にニューヨークの空港で何千万も持ち歩いて没収されたニュースがあったけど、特に驚かなかったな。

 あと、ある筋から聞いた話だけど、日本でも韓国でもシャブで逮捕された桂銀淑(56)を最近、日本に呼ぼうとした社長がいたんだよ。でも、いろいろ手配したけど、結局、韓国の空港で止められたって。そりゃ、どっちの国でもシャブやってんだから、出国なんてできるわけないよな(笑)。

 えっ、ステージパパだった岩崎宏美(58)と岩崎良美(56)の親父さんはファミリー会社から追い出されて、二人を訴えて骨肉の争いだったって? ああ、そう‥‥。彼女らのお父さんは日大農獣医学部出身で俺の先輩なんだよ。でも最近、亡くなられた。先輩は二人を「自慢の娘」と話してたから、訴えるなんて相当なことだったんじゃないかな。悲しいね。いつの時代も騒がしいけど、みんな、いい歌持ってんだから、トラブルばかりじゃなくて幸せになってほしいよ。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
高島礼子の声が…旅番組「列車内撮影NG問題」を解決するテレビ東京の「グレーゾーンな新手法」
4
「致死量」井上清華アナの猛烈労働を止めない「局次長」西山喜久恵に怒りの声
5
皐月賞で最も強い競馬をした3着馬が「ダービー回避」!NHKマイルでは迷わずアタマから狙え