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松坂大輔とイチロー「二大戦力外」のストーブ戦線(2)「戦力として厳しいと思う」

 右肩の違和感が治療もあって緩和した松坂は10月、半年ぶりにブルペンに入った。フォームに躍動感も戻り、本人は復活に手応えをつかんでいるという。

 とはいえ、ただでさえ来年で38歳を迎える松坂は、3シーズンもまともに実戦で投げていない。普通に考えて好条件を用意してまで獲得に名乗りを上げる球団があるとはとうてい思えないが‥‥。

 実際、古巣・西武でさえも渡辺久信SDが松坂について「戦力としては厳しいと思う」と発言している。一方、球界内では松坂の獲得に動かない西武に対し、こんな声も出ている。

「60億円まる儲けではいかんだろ」

 この「60億円」とは06年オフ、松坂の旧ポスティングシステムでのメジャー移籍に際し、西武がレッドソックスから得た移籍金である。

「ポスティング移籍が決まった際、松坂は球団に『施設の改修に使ってください』と釘を刺していた。確かに本拠地球場のオーロラビジョンこそ改修されましたが、そのほか、主だった施設は改修されずじまい。室内練習場もボロボロのままです。寮はプレハブの平屋で入居人数も限られるため、新人が入るたびに入れ替えを強いられている。移籍金はどこに消えたのか。松坂の残した“遺言”と“遺産”はまったく生かされておらず、今秋ドラフト前に行われた早実・清宮幸太郎との面談では父・克幸氏から施設の古さを指摘されて右往左往したほどです」(球界関係者)

 時を同じくして、現役続行に意欲を見せる松井稼頭央(42)の出戻りには奔走している西武だが、これほど球団に貢献した大投手に救いの手を差し伸べることはないのだろうか。

 現状、日本の他球団移籍は難航必至で、米独立リーグ入りを目指すとの情報も急浮上しているが、うまくまとまらなければ、屈辱の「浪人生活」突入もありうるのである。

 一方、イチロー(44)も松坂同様、マーリンズから突如として「クビ」を宣告されてしまった。ヤンキース時代のチームメートで元主将だったデレク・ジーター氏(43)も加わった投資家グループがマーリンズを買収。新たにCEO(最高経営責任者)となったジーター氏の決断によって球団側から来季契約オプションを持つイチローとの契約を更新しないと通達されたのだ。

 ビジネスライクに徹した元同僚の決断にはショックを覚えたかもしれない。

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