社会
Posted on 2012年11月22日 09:59

全国紙に「デューク東郷宛て」の依頼広告

2012年11月22日 09:59

「委細は面談の上にて。連絡乞う」に対して返答が…

〈13年式G型トラクター買いたし〉〈委細は面談の上にて。連絡乞う〉
 こんな奇妙な広告が、去る11月7日の毎日新聞夕刊に掲載された。翌朝刊には、それに応じる旨の文言。
〈13年式G型トラクター商談に応ず〉
 実際の新聞紙面上に「13」と「G」が掲載されたことで、一部の“ファン”は騒然となった。ファンとは、あの不朽の名作・「ゴルゴ13」の読者である──。

 ゴルゴ13といえば、さいとう・たかを氏が1969年に漫画誌「ビッグコミック」(小学館)で連載を始めた劇画。連載は現在も続いており、単行本は実に166巻を数え、累計2億部、映画化やアニメ化もされているモンスター連載である。

 主人公はデューク東郷(ゴルゴ13)という世界を股にかける超A級スナイパー。ゴルゴ13に依頼されるのは「殺人」だけに、彼とのコンタクト方法は緻密に計算され、細心すぎるほどの注意が払われているのだ。

 例えば、依頼人が囚人に手紙を出し、囚人がラジオ番組に「賛美歌13番」をリクエスト、放送を確認したゴルゴ13が手紙を囚人から受け取る。ワシントンポストの広告欄に「G13型」トレーラーの募集を出す‥‥などがあるが、今回まさにこの「トレーラー募集」形式で「依頼」が入ったのだ。

 実はこれ、毎日新聞の企画広告だった。まず、〈商談に応ず〉広告が載った11月8日の中面にはゴルゴ13の第527話の描き下ろし漫画が4ページにわたって掲載され、毎日新聞の岸井成格主筆も実名で登場。翌週発売のビッグコミックにはその4ページがプロローグとなるストーリーが展開される。毎日新聞の社長室広報担当によれば、「小学館さんの創業90周年、ビッグコミックの創刊プレ45周年(創刊44周年)、毎日新聞の創刊140周年ということで、毎日新聞社から提案させていただきました。(さいとう氏サイドからは)実際の米大統領選の記事と、それを舞台にした漫画が同じ新聞に載ることへの評価をしていただきました」

 7日の一面を見てみると、確かに「オバマ米大統領再選」の文字。相手の2歩先3歩先を読むゴルゴ同様、この広告も入念にタイミングが計られていたようだ。

「首都圏における駅売店、コンビニなどでの即売部数は7日夕刊、8日朝刊ともに平素の約20%増という結果が出ています」(前出・広報担当)

 まさにゴルゴ効果である。一方、小学館の担当者はこう話す。

「来年はさいとう先生の喜寿、そして2013年というゴルゴにとって意味のある数字の年ですし、何か別の方法で仕掛ける可能性もあります」

 では、弊誌新年号で「Gカップ娘13人大集合」というグラビア企画で、ゴルゴさんコラボはどうでしょう?

 ‥‥えっ、ダメ?

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