芸能
Posted on 2012年11月30日 09:59

コロッケ「ものまねはしょせん偽者」

2012年11月30日 09:59

 コロッケ自身もものまねをするうえで、対象となる有名人の言葉が、大きな励みになるという。

「『ロボットの動きをここまでやって見せるのはエンターテイナーとしてすごい』と五木さんに言っていただいた時はうれしかったですね。北島さんの舞台公演に挨拶に伺った時には、『コロッケちゃんはそれで飯を食っているんだからいいんだよ、どんどんやっていいよ』と言ってくださいました」

 ものまねする本人にも感謝の気持ちを忘れないのが、コロッケの〝ものまね美学〟でもある。

「ものまねはしょせん偽物ですからね、偽物が勘違いしちゃいけんでしょう、というのが僕の精神。御本人あってのものまねですから」

 かつて「真面目にやりなさい!」とコロッケを一喝した淡谷のり子との間には、こんな心温まる話もあった。

「淡谷先生が亡くなった時に、まねをするのは失礼だと考えた時期もありました。でも、妹さんが『若い人に淡谷のり子の名前を知ってもらえるから、ぜひ姉のまねをやってください』と。そんなふうに言ってもらえるなんて夢にも思わなかったので、とてもありがたかった。クリカン(栗田貫一)がルパン三世の声優だった山田康雄さんのあとを受け継いだり、ものまねが別の形で喜んでもらえる。ここにきて自分たちがものまねをやってきてよかったと感じることがありますね」

 ものまね四天王が分裂から20年たった今も鮮烈に記憶に残るのは、圧倒的な個性が、切磋琢磨していたからにほかならない。コロッケに四天王それぞれの個性について語ってもらった。

「例えば、ステキな茶碗があったとする。この茶碗の見せ方がみんな違うんだ。クリカンはきれいなままに茶碗を見せる、清水アキラさんは見せる前にぶち壊す、ビジーフォーは茶碗のセッティングを整えきれいに見せる、つまり新しい茶碗の見せ方をする、そして僕はちらっと見せて目の前で茶碗を落とす(笑)。まったく違う個性でものまねを極めたから『四天王』と呼ばれたんだと思う」

 90年代、ものまね四天王はそれぞれの道を歩み始めた。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク