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記事全文を読む→8週連続勝ち抜いたお笑いオーディションに「そのまんま東、おぼん・こぼん、コロッケ」がいた/芸能界の奇才・エド山口の「おひとりさま」破天荒人生(4)
エド山口の実質的な芸能界デビューは、昭和57年の「お笑いスター誕生!!」だった。つまり、世の中に知られる最初はミュージシャンではなく、「お笑い芸人」だったのだ。
出演までの簡単ないきさつを追ってみよう。相変わらず弾き語りも続けていたエドだが、そのトーク力が買われ、あるプロダクションにスカウトされる。だが、なかなか仕事がないところへ、なぜか当時、大ブレイク中だったB&Bが所属する戸崎事務所から声がかかった。ライブの合間のしゃべりが面白いため、「お笑いスター誕生!!」のオーディションを受けてみないか、というのだ。
試しにやってみるか、とばかりに所属事務所のOKも取り付けて、とりあえずオーディション会場の日本テレビ別館に行く。今から考えるとなかなか豪華なメンバーが、まだ「若手芸人」としてやってきていたという。そのまんま東、おぼん・こぼん、コロッケ、イッセー尾形、でんでん…などなど。ただし楽器モノの芸人はおらず、それでギターを持った自分が呼ばれたのは、なんとなくわかった。
50人ほどのライバルたちが見守る前で、一組ずつネタを披露する。当然、誰も笑わない。異様な雰囲気の中で、そのオーディションは繰り広げられていったという。
エドのネタは、子供の頃に見た「月光仮面」や「ハリマオ」のパロディーから、替え歌を交えた音楽モノ。これが担当プロデューサーに気に入られて、出演が決定。1週目は「月光仮面」ネタで笑いを取った。客がわからなくても自分が面白いと感じたネタをやろう、ということで、2週目はいきなりブルージーンズをやめてワイルドワンズを結成した「加瀬邦彦ネタ」をぶつけて、これも勝ち抜いてしまう。3週目は審査員の唄子・啓介や東八郎らをイジり倒すネタで、こりゃ落ちるかな、と思ったらセーフ。その後、あさま山荘ネタやイントロクイズネタなどをぶつけていき、8週まで来たところで「もう、そろそろいいか」と考えた。
10週まではチャレンジできても、別にそれでスターになると決まっているわけではない。それにあんまり「お笑い」の色が付きすぎるのも、ちょっと違う気がした。しかも実はニッポン放送「オールナイトニッポン」の2部のパーソナリティーになることも決まっていたのだ。
「お笑いスター誕生!!」は卒業し、元々いた事務所から戸崎事務所への移籍が正式に決まった。そこから「マルチタレント」への道が始まることに。
「オールナイトニッポン」が始まったと同時に、「酒井広のうわさのスタジオ」(日本テレビ系)でリポーターに起用される。これは斉藤慶子がアシスタントとしてデビューしたことでも知られる番組だ。さらには情報番組「ワイドワイドフジ」(フジテレビ系)にもレギュラー出演。
ラジオでは「オールナイトニッポン」に続いて、TBSラジオの夜9時から深夜0時まで、月曜から金曜までの帯で放送した「まんてんワイド」のメインパーソナリティーとして出ずっぱりになる。エドと絡むアシスタントは曜日ごとの日替わりだったのだが、月曜が可愛かずみ、火曜が松本友里、水曜が岡田有希子、木曜が長山洋子、金曜が田中久美のラインナップ。なんと、このうちの3人、可愛、松本、岡田が揃って、のちに自ら命を絶つ悲劇が起きている。
勢いついでに「テレビ三面記事 ウィークエンダー」のレポーターまでこなしたエド。エドが加わった頃はすでに泉ピン子は卒業しており、リポーター陣としては高見恭子や春やすこがいた。
まだある。「オールナイトニッポン」のテーマ曲として作った「フルスロットル」。そのB面に入れていた「六本木ララバイ」がレコード会社に認められ、内藤やす子の新曲としてレコーディングされたのだ。ついに作曲家のセンセイにまでなってしまったのだ。
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