スポーツ

WBC侍ジャパン、客寄せパンダは逆効果だった

 さすがに、現侍ジャパンには暴力指導者はいないようだが、別の意味で心配のタネを作っているのは、立浪和義打撃コーチ(43)である。パ・リーグのさる球団スタッフは渋い顔だ。

「とにかく教え魔だから。T‐岡田(24)や堂林翔太(21)を捕まえて、延々とアドバイスをしていました。選手を出している球団の首脳陣からは心配の声が上がっていますよ。ふだん自分たちが教えているのと違うことをスリ込まれると困るんです。それでよくなったらなったで、選手には所属球団コーチへの疑問が生じる可能性がある。悪くなったら元に戻すのが大変だし‥‥」

 そんな対キューバ強化試合の侍は若い選手が中心の、いわば「お試しメンバー」。だが、それにしても違和感タップリだったのは、斎藤佑樹(24)の存在だった。今季は途中で二軍落ち、CSでも「戦力外」の烙印を押された選手がなぜ‥‥。

「日本テレビのゴリ押しですよ」

 とアキレ顔なのは、読売グループ関係者である。

「日本ラウンドを主催するのは読売新聞。系列の日テレは、まだ斎藤人気を当て込めると、客寄せに期待したんですが、福岡での試合は前売りチケットが1万枚ほどしか売れなかった。人気はもうないことがわかり、かえって逆効果でした」

 というのも、

「選手たちはあからさまにブーブー文句を言うんです。『何でアイツがいるんですか』と」(遊軍記者)

 実はキューバ第2戦があった18日、甲子園球場では阪神VS巨人のOB戦が開催された。かつてのスーパースターが勢ぞろいするこの試合の前売りは、侍ジャパンとは対照的に、ほぼ満員の盛況ぶり。WBCシニアアドバイザーの原監督、王貞治特別顧問(72)も参加メンバーに名を連ねているのは何とも皮肉だった。

 侍ジャパンには、スポンサーがつかないという悩ましい問題も付きまとう。

 前出・NPB関係者は言う。

「とにかく集まらない。現在はミズノ1社だけです。監督の不人気とメジャー組の不参加が大きな理由でしょう。前回のスポンサーだったマクドナルドとアサヒビールは、監督候補に山本浩二という名前が出た時点で手を引いていました。実はコナミからは内諾を得ていましたが、最終的に二の足を踏まれてしまった。NPB幹部は当初、『大企業を4社集めて4年契約してもらえば、1社1億円としても、16億円になる』と豪語していましたが、大甘だった」

 このままでは、獅子身中のトラブル爆弾が本番前に侍ジャパンを撃沈させるのでは、と心配になるが‥‥。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身