社会

1つが悪いと3つが悪くなる!?高血圧・高血糖・高血中脂質の“トリプルリスク”とは?

 高血圧・高血糖・高血中脂質というと、中年諸氏にとっては耳の痛い話ではないだろうか。というのも、この3つは生活習慣病の代表的なリスク要因となるからだ。健康のために、それぞれの数値に一喜一憂する中年サラリーマンも多いことと思われるが、実は、自分の気になる1つだけを切り取ってケアしても、対策として不十分というのだ。

「かくれ肥満」を提唱し、メタボに警鐘を鳴らした岡部クリニック院長・岡部正さんによると、「高血圧・高血糖・高血中脂質のうち、どれか1つでも該当すると他の2つも悪くなるリスク(=トリプルリスク)がある」のだそう。加えて、「空腹時など限定された条件のもとで行う健康診断では、発見されない異常もある」ことから、「高血圧なら塩分、高血糖なら糖分、高血中脂質なら脂肪分、この3つを同時にケアすることが大切」という。

 このトリプルリスクに対して、正しい知識と対処法を紹介し、健康的な生活習慣づくりを世の中に広めるべく情報発信する目的で発足されたのが、『トリプルリスクを考える会』だ。参画メンバーは、前出の岡部さんと料理研究家で管理栄養士の岩崎啓子さん(※正しくは「たつさき」)。発足の翌日に行われたキックオフイベントでは、岡部さんの講演と岩崎さんによる「トリプルリスク解消法・レシピ」も紹介され、ゲストとして登壇したパンサーは、イベント前に行った血液検査の結果を岡部さんから聞き、「ちょっとこれは笑えない…」と、トリプルリスクへの危機感を感じていた。

 また、塩分・糖分・脂肪分の3つを同時にケアして、トリプルリスクの解消を目指す『トリプルリスク啓発3都市プロジェクト』が、青森、長野、沖縄の3つの自治体の協力を得てスタートすることが発表された。いずれも健康への意識が高く、さまざまな活動に積極的に取り組んでいる各県で、今後の具体的な活動は『トリプルリスクを考える会』から随時発表されるようだ。

 仕事や家庭でのストレスや運動不足、暴飲暴食などの影響から、体の衰えを実感し始めてはいないだろうか。健康・食生活のターニングポイントは40代!とよくいわれるが、そろそろ本格的に体のケアを考えてみることをオススメする。そのためにも、『トリプルリスクを考える会』の今後の動きはチェックしておきたい!

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