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〈おもろい話やないけ。ワイもいっちょ乗せたれや〉
曽根晴美は「仁義なき戦い 完結篇」において、天政会・松村保会長(北大路欣也)と江田省一副会長(山城新伍)の襲撃に加勢する「旅人」に扮している。実はこのセリフと同じく、本来は出演予定がなかったものを、深作に直訴して役を勝ち取った。
「山城と欣也の2人を襲撃するのが大阪・尼崎と聞いてね。僕は尼崎出身だから、やらせてくれと言ったんだよ」
若き日の曽根は、深作の監督デビュー作「風来坊探偵 赤い谷の惨劇」(61年/東映)で準主演を飾った。以来、深作からは東映のヤクザ物、ギャング作品で数多く呼ばれている。
ただし“友情出演”といえども、深作の「完結篇」における演出は甘くない。
「踏み切りに狭まれたところで山城たちの車を襲撃するんだよ。許可なんか取ってないから、2分くらいで電車が通過する。サクさんは『電車を止めろ』なんて無茶なことを言い出すくらいだったよ」
東映は京都と東京の2つの撮影所があるが、前述のように深作は「仁義なき戦い」が初めての京都である。東京が中心ながら、何度か京都の経験がある曽根は、深作の「京都初陣」を気遣った。
「どうしても立場は京都のほうが上。サクさんは東京から親しいカメラマンを連れて行こうとしたけど、向こうは受け入れてくれない。かといって、京都のベテランのカメラや照明は、サクさん流の走り回って撮るような形には『これはできない』と拒否したから」
深作はみずからカメラを担ぐことも少なくなかった。やがて深作の熱意や独創性を知ったベテランのカメラマンは、よき理解者になっていったという。
深作は「仁義──」以前は大きなヒット作はなかったが、徹底して映像にこだわることには変わりなかった。鶴田浩二や高倉健といったスター俳優を相手にしても、容赦のない演出だったと曽根は言う。
「他の監督なら『やってられるか!』となるんだろうけど、あの鶴田さんが、サクさん相手だと朝の4時まで黙って撮影につきあうんだよ。俺たちにも『お前ら、サクの映画を勉強しろ』って早くから言ってたね」
そんな鶴田も平成の世を待たずに他界。深作も03年1月12日に壮絶な死を迎えるが、プロデューサーの日下部五朗は、その数年前に見舞った日が忘れられない。
「世間には伏せていたけど前立腺ガンだという。切ってしまったほうがラクなんだろうけど『切ったら女を抱けなくなっちゃうんだよ』と笑うんだ。それで激痛を伴う放射線治療を選んだ。映画監督として、不能になるくらいだったら命を絶たれたも同然と思ったんだろうな‥‥」
映画に生き、映画に殉じた深作欣二の魂は、男たちを鼓舞してやまない──。
〈文中敬称略、了〉
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